「能動的サイバー防御」関連法案、参院内閣委員会を通過…あす成立の見通し

2025年5月15日(木)19時22分 読売新聞

国会議事堂

 参院内閣委員会は15日、サイバー対処能力を抜本的に強化する「能動的サイバー防御」の関連法案について、自民、公明両党と立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の賛成多数で可決した。法案は16日の参院本会議で可決、成立する見通しだ。

 石破首相は採決に先立つ質疑で、「サイバー分野の対応能力を欧米主要国と同等以上にしないと、これから日本はやっていけない」と危機感を示し、必要な体制整備や人材確保を急ぐ考えを示した。衆院での法案修正で、憲法の「通信の秘密」の尊重を明記する規定が追加されたことに関しては、「通信の秘密を不当に侵害することのないよう、法律の規定を確実に順守する」と強調した。

 能動的サイバー防御は、〈1〉官民連携の強化〈2〉政府による通信情報の監視〈3〉攻撃元サーバーへの侵入・無害化——を通じ、重大なサイバー攻撃の未然防止を図る仕組みだ。新設する独立機関「サイバー通信情報監理委員会」が政府への監督機能を担い、通信情報監視や侵入・無害化の事前承認、事後のチェックなどを行う。

 この日は、監理委が政府の活動状況を国会に十分に報告することなどを求める付帯決議も採択された。

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