エクステで「イメチェン」4か月…日々の対局にも好影響、かも[千春&明夏の女流棋士ここだけの話]
2025年5月17日(土)10時14分 読売新聞
髪形のおかげで対局に前向きに臨めている?
みなさんこんにちは。囲碁棋士の塚田千春です。
今年2月、熱海で行われた棋聖戦七番勝負第4局に記録係として帯同した際、このコラムの担当記者Fさんに約1年ぶりにお会いしました。あいさつもそこそこ、驚いた表情のFさんが発した言葉は……。
「髪、伸ばしてたっけ? ショートのイメージしかなかったけど、1年でこんなに伸びるんだ」
鏡を見るたびにテンション上がります
実は私、年始に人生で初めてエクステをつけて、今ちょうど4か月になります。童顔とよく言われるので、「もう少し大人っぽく見られたいな」と思ったのがその理由。
実際にエクステをつけてみると、鏡を見るたびにちょっとテンションが上がります。髪を洗うのに時間はかかるし、寝るときも絡まないように気を使いますが、そんな苦労も吹っ飛ぶぐらいに(笑)。
勝ち負けの世界で生きる棋士にとって、自分の気持ちをいかに整えるかは大きな課題です。髪形一つとってみても、いろんなこだわりがありそうで、ずっと同じスタイルを貫いている人もいれば、頻繁に変える人も。知り合いの中には、入段前に「気合を入れるために坊主にした」と話す人とか、対局に負けた気分転換に思い切ってブリーチにしたという人もいました。
関西若手棋士の間でパーマがブーム?
ちなみに、最近は関西の若手棋士の間では、パーマがちょっとしたブームのようで、対局で久しぶりに会った棋士がパーマをかけていて驚く、ということもありました。それぞれに似合っていて、おしゃれだなぁ、なんて感心するんですけど、私も朝、鏡を見て自分の気持ちを上げるのが、ちょっとしたスイッチになっているので、もしかしたら、パーマにも同じような効果があるのかも……。
髪形を変えるだけで、気分が変わったり、少し前向きになれたり。囲碁には直接関係ないことですが、そんな小さな変化が、日々の対局にも何かしら良い影響を与えてくれているのかもしれません。
……とはいえ、今はまだエクステ生活に四苦八苦中の私。次に読者の皆さんとお会いする頃には、また髪形が変わっているかも(笑)。そのときは「またイメチェンした?」と聞いてくださいね。