「2馬力選挙」防止へ宣誓書を求めた鳥取県議補選、立候補した4人全員が提出
2025年5月17日(土)8時0分 読売新聞
鳥取県議補選米子市選挙区(欠員2)が16日、告示され、当選を目的とせずに他の候補者を応援する「2馬力選挙」を防ぐため、県選挙管理委員会が独自に導入した「宣誓書」が初めて適用された。立候補した4人全員が提出したという。
宣誓書は、立候補者に「自らの当選のために選挙運動を行う」と約束させる内容で、県選管が今年2月、県執行の選挙を対象に導入を決定した。法的拘束力はないが、拒まれた場合、立候補届を受理しない可能性もあるという。
今回立候補した4人について、県選管は「候補者の有利不利につながる」として宣誓書の提出の有無を明らかにしていない。4人の陣営はいずれも取材に「提出した」と回答した。
「2馬力選挙」は昨年11月の兵庫県知事選で、政治団体「NHK党」の立花孝志党首が、再選した斎藤元彦氏の応援を目的に出馬したことで問題化した。