米国財閥の男性と結婚した芸妓「モルガンお雪」、ゆかりの白バラいまも京都に…海外社交界の花
2025年5月19日(月)10時6分 読売新聞
お雪の墓の前で手を合わせる舞妓
明治時代に米国モルガン財閥の男性と国際結婚した祇園の
お雪は1904年、来日したジョージ・デニソン・モルガン氏に見初められ結婚。米、仏に渡り、社交界の花形になるが、夫と死別し、晩年は京都で暮らした。伝説の芸妓として語り継がれる人生はミュージカル「モルガンお雪」にもなった。
同聚院では毎年、命日の5月18日頃に法要を実施。境内にはお雪の三回忌に仏から献花された白バラの品種「ユキサン」が植えられており、見頃を迎えている。
この日は、お雪の親族と祇園甲部の芸舞妓が墓参後、一般の参列者も加わって本堂で法要が営まれた。
今月芸妓になる舞妓・
法要後、柚子葉さんは「お雪さんのように、後々まで名前を覚えていてもらえる芸妓さんになっていきとおす」と話した。
同聚院の岡本弦親住職(50)は「日本の女性が海外に出ることが珍しかった時代、お雪さんは悩みや困難を乗りこえ、世界の社交界で活躍した。自由な心や芯の強さを知ってほしい」と語った。