「ドラゴンアイ」見ようと登山、クマ2頭と遭遇し襲われる…秋田の八幡平「スプレー携行を」

2025年5月19日(月)8時40分 読売新聞

八幡平山頂付近の鏡沼で、積もった雪が解け、目のような形に見える「八幡平ドラゴンアイ」(2020年6月8日)

 18日午前8時頃、秋田県鹿角市と仙北市にまたがる八幡平の登山道で、能代市の男性会社員(48)がクマに襲われた。男性は顔や脚をかまれるなどしたが、命に別条はないという。県警によると、県内でクマによる人身被害は今年初めて。

 仙北署の発表によると、男性は八幡平山頂付近で沼の雪が解けて、竜の瞳のような形が浮かび上がる「ドラゴンアイ」を見ようと、鹿角市内から1人で入山。登山道を歩いていたところクマ2頭と遭遇し、体長約1メートルのクマに顔や左脚などをかまれたり、引っかかれたりした。近くには体長約30センチの子グマもおり、2頭は親子とみられるという。

 男性は本県と岩手県を結ぶ山岳観光道路「八幡平アスピーテライン」付近まで自力で下山し、「登山をしていたらクマに襲われた」と自ら110番した。大館市内の病院で治療を受け、軽傷とみられるという。

 この時期は、トレッキングや山菜採りで山林に入る人が増えるといい、鹿角市農地林務課は「入山する際は複数人で行動し、クマスプレーを携行するなど対策をしてほしい」と呼びかけている。

 県は、各地でクマの目撃情報が増加しているとして、県内全域に「ツキノワグマ出没に関する警報」を発令している。

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