コメ発言撤回の江藤農相に地元・宮崎からも…「生産者や消費者を考えて」「国民感情を逆なで」
2025年5月20日(火)8時43分 読売新聞
石破首相と面会し、報道陣の取材に応じる江藤農相(19日午後、首相官邸で)=木佐貫冬星撮影
衆院宮崎2区選出の江藤農相が19日、高騰するコメについて「買ったことがない」などと言及した自身の発言を撤回し、謝罪した。全国有数の米所・九州でも消費者らが価格の高止まりに苦しむ中、地元の宮崎からは批判の声が相次いだ。
「政治家は国民の代表。コメが高いと言われる中で、この発言はおかしい」と憤るのは、宮崎県新富町で牛を育てる男性(80)だ。飼料作物の栽培も手がける男性は「宮崎出身なら農業のことはよくわかっているはず。生産者や消費者を考えた発言をしてほしい」と語った。
50アールの水田でコメを作る同県延岡市の70歳代の男性も「備蓄米を放出して価格を安定させようとする政府の対応と矛盾している。国民感情を逆なでするような発言は慎むべきだ」と注文をつけた。江藤氏を支える地元市議の一人も「消費者への配慮を欠き残念だ」と述べた。