国民民主の市議会副議長、在任8日の「最短」辞任…名刺交換した人をボランティアに無断登録
2025年5月27日(火)17時10分 読売新聞
名古屋市議会の上園晋介氏(25日)
2026年のアジア・アジアパラ競技大会のボランティア募集を巡り、26人の個人情報を無断登録した責任を取りたいとして、名古屋市議会の上園晋介副議長(49)は27日、西川学議長に副議長の辞任を申し出て、認められた。在任期間は8日で、同市議会の副議長として最短となる。
申し出後、記者団の取材に応じた上園氏は「勝手な行いで26人の個人情報を流出させ、大会開催を前にして大きな事案を起こしてしまい、深くおわび申し上げる」と改めて謝罪した。
上園氏は過去に名刺交換した人の氏名などの個人情報を流用し、所属会派「名古屋民主」が目標とした1議員30人のうち、26人を無断で応募者名簿に登録。大会組織委員会に「申し込んでいないのに応募完了メールが届いた」との問い合わせが相次ぎ、発覚した。
上園氏はこれに先立ち、所属する会派「名古屋民主」の臨時の団会議に出席。一連の経緯を団員に説明した上で、謝罪した。
上園氏は15年の同市議選で西区選挙区から出馬して初当選し、3期目。国民民主に所属しており、副議長には今月20日に就任したばかりだった。