いわき信用組合に東北財務局が業務改善命令、架空口座の不正融資以外に迂回融資や横領隠蔽も

2025年5月29日(木)10時56分 読売新聞

預金者名義の口座偽造などが発覚した「いわき信用組合」の本部(19日、福島県いわき市で)

 いわき信用組合(福島県いわき市)が預金者名義の口座を無断でつくり、その口座に融資した資金を不正に流用していた問題で、東北財務局は29日、いわき信組に対し業務改善命令を出した。経営陣が長期にわたって不祥事の隠蔽いんぺいを続けてきたとして、経営責任の明確化などを求めた。

 東北財務局の発表によると、いわき信組は前会長ら旧経営陣が、実体のない企業を通じた迂回うかい融資や不正融資に加え、元職員の横領も隠蔽していた。歴代の役員も、不正隠しを引き継いできた。

 東北財務局は、前会長が退任後も影響力を行使するなど、内部統制に問題があると見ており、6月30日までに業務改善計画を提出するよう求めた。

 いわき信組は2011年の東日本大震災を受け、200億円の公的資金の注入を受けており、経営強化策の見直しも求めた。

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