阪急電車内での痴漢、被害女性がスマホで「チャットボット」に書き込んで…駆け付けた駅員が男確保
2025年5月29日(木)14時0分 読売新聞
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阪急電車内で痴漢をしたとして、京都府警は28日、京都市右京区の自称会社員の男(69)を府迷惑行為防止条例違反(卑わいな行為の禁止)の疑いで現行犯逮捕した。人工知能(AI)が問い合わせに会話形式で自動応答する阪急電鉄の「チャットボットサービス」に女性が「痴漢されています」と書き込み、逮捕につながったという。
発表では、男は28日午後3時過ぎ、京都市内を走行していた阪急京都線の車内で、隣に座る女性(31)の胸付近を肘で触った疑い。調べに「肘が右わきに触れていることはわかっていた。動かしてはいない」と供述している。
女性は京都河原町駅(京都市下京区)で乗車後、男の肘が胸に触れたため、スマートフォンで同サービスに被害を訴えた。長岡天神駅(京都府長岡京市)に停車中、駆けつけた駅員が男を駅構内で確保した。
阪急電鉄によると、同サービスはダイヤなどに関する問い合わせに応じる仕組み。今回はAIが対応できない内容だったため、オペレーターとのやり取りに切り替わった。オペレーターが対応できない時間帯もあり、阪急電鉄は「緊急時は乗務員に伝えるか、車内の非常通報装置を使ってほしい」としている。