中国人女性2人死亡の踏切、狭い信号待ちスペース…立ち止まっていた路面に「多言語表記ピクトグラム」
2025年5月30日(金)8時0分 読売新聞
踏切内の路面に敷設されたピクトグラム(神戸市垂水区で)
神戸市垂水区の山陽電鉄の踏切で1月、観光で訪れた中国籍の女性2人が電車にはねられて亡くなった事故を受け、同社は歩行者に立ち止まらないよう促す多言語表記のピクトグラム(図記号)を、踏切内の路面に設置した。
事故は1月9日午後3時50分頃、山陽電鉄の西舞子—大蔵谷駅間の「山田川西踏切」で起きた。踏切南側の国道2号を横断するための信号待ちスペースは約1・3メートルと狭く、亡くなった20歳代の女性2人は、待機場所を誤った可能性があるという。
英語と中国語、韓国語、日本語で「踏切内で立ち止まらないで」と明記したピクトグラム(縦0・7メートル、横2メートル)で、亡くなった女性2人が事故当時に立ち止まっていた場所に28日に敷設された。
山陽電鉄は読売新聞の取材に、「関係機関と連携し、短期、中長期的な安全対策を継続して実施していく」とコメントした。