台風2号 沖縄は夕方以降は荒天に警戒 影響長引くおそれ

2023年5月31日(水)7時40分 ウェザーニュース

2023/05/31 07:42 ウェザーニュース

5月31日(水)6時現在、大型で強い台風2号(マーワー)は沖縄の南の海上をゆっくりと北上しています。宮古島や石垣島など先島諸島が風速15m/s以上の強風域に入っています。
今後もゆっくりと北上し、先島諸島には明日6月1日(木)頃、沖縄本島には2日(金)頃に最も近づく見込みです。動きが遅いことで沖縄では大雨や暴風、高波などの影響が長く続くおそれがあります。荒天への備えは早めに済ませるようにしてください。
週末以降は徐々に進路を北東に変えるとみられます。週明けにかけての予報円が非常に大きく、今回の台風は進行速度に予測の幅があることを示しています。影響範囲やタイミングに違いが出てきますので、最新情報の確認が必要です。
▼台風2号 5月31日(水)6時
 中心位置   沖縄の南
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北 ゆっくり
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   35 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 50 m/s

台風本体の雨雲かかる 夕方以降は先島諸島で風雨強まる

雨の予想 31日(水)夕方

沖縄の先島諸島にはすでに台風本体の外側の雲がかかってきました。風と波が少しずつ強まっていて、今日7時までの最大瞬間風速は石垣空港で22.6m/s、宮古島で19.1m/sを観測。宮古島地方と石垣島地方、与那国島地方には波浪警報が発表されています。
今日の夕方には台風の周囲を取り巻く活発な雨雲が先島諸島を中心にかかり、平均風速が20m/sを超えるような領域に入る見込みです。本格的に雨や風が強まり荒天となるので警戒が必要です。
台風の動きが遅いため、大雨や暴風、高波が少なくとも数日は継続するとみられます。すでに品薄になっているものがある状況で、しばらく流通が止まる可能性もあるため、長期間の荒天への備えを周囲の方と助け合って早めに行うようにしてください。

週末以降は速度の誤差拡大 予報円が大きい

台風2号 進路予想図

2日(金)頃に沖縄本島に最も接近した後、週末以降は進路をやや東寄りに変えるとみられます。
週明けにかけての予報円が非常に大きくなっていますが、これは今回の台風が進行速度に予測の大きな幅があるためです。本州の沿岸に近づくか、南の海上を離れて通るかの予測(南北方向の進路の幅)は比較的揃っているものの、進むスピードの予測が様々な気象予測モデルの計算結果によってかなり違いがある状況となっています。
そのため、早いものと遅いものでは、日本の南を通過するタイミングが数日程度違う状況です。速度の違いにより沖縄での影響期間や、本州付近で雨が強まるタイミングが変わってきますので、引き続き最新の情報をこまめにご確認ください。

西日本や東日本も雨が強まるおそれ

週間天気図

台風から離れた西日本や東日本でも大雨に注意が必要です。この先しばらくは本州付近に梅雨前線が停滞する見通しで、台風周辺の湿った空気が前線に向かって流れ込むため、雨雲が発達しやすくなります。
台風が北上してくるタイミングでは、台風と前線の雨雲が一体となって強い雨を降らせることも考えられる状況です。
上述のように台風の進路や日本の南を通過するタイミングには大きな予測の幅があるため影響は変わる可能性がありますが、台風の動きに加えて、停滞する梅雨前線の活動状況にも十分に注意をしてください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 奄美地方      78 %
 沖縄本島地方    97 %
  本島北部・中南部 97 %
  慶良間・粟国諸島 97 %
  久米島      92 %
 大東島地方     14 %
 宮古島地方     94 %
 八重山地方     50 %
  石垣島地方    50 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風2号の名前「マーワー(Mawar)」はマレーシアが提案した名称で、マレー語の「ばら」を意味する語からとられています。

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