晴れを願う“てるてる坊主” 正しいつるし方とは

2019年7月6日(土)5時15分 ウェザーニュース


2019/07/06 05:24 ウェザーニュース

憂うつな長雨のシーズンを迎え、遠足や旅行の前には晴れてほしいと願うことも多くなるでしょう。
そんなときこそ、てるてる坊主の出番です。

てるてる坊主は中国から伝来

てるてる坊主は古くから伝えられてきた天気の願かけで、そもそもの起源は、中国の掃晴娘(サオチンニャン)人形だと言われています。
これは、女の子をかたどった白い紙に赤と緑の着物を着せ、稲の穂でつくったほうきを持たせた人形で、そのほうきで雲を払って青空をもたらしてくれるよう、軒につるして祈ったのです。
この風習が日本に伝わり、庶民に広がっててるてる坊主が生まれたといわれています。
ちなみに、てるてるぼうずは晴れの天気を願ってつくる場合が多いのですが、晴れを願う時は白いてるてる坊主、雨を願うときは黒いてるてる坊主というように、色による使い分けがあるそうです。
現在では、雨が降ってほしい時はてるてる坊主を逆さまにしてつるす場合もありますね。

作り方をおさらい

小さい頃に作ったことがある方も多いかと思いますが、今となると作り方もうろ覚え…
とってもカンタンなので、作り方を確認しておきましょう。
1.ティッシュなどを数枚丸め、頭部分を作る
2.布やティッシュの中央に頭部分を置いて包み込む
3.首部分をひもや輪ゴムでしばれば完成
あれ、顔は?と思った方も多いのではないでしょうか。
続いて、つるし方をご紹介します。

顔を書くのは願いが叶ってから

江戸時代の書物には、てるてるぼうずは顔を描かずのっぺらぼうでつるし、晴れてほしいという願いがかなった後に目鼻を描く、とあります。そうなんです、先に顔を書いてはいけないんです!
片方の目玉に願い事を念じて描き入れ、願い事がかなったらもう片方の目玉を描き入れて、供養するだるまの場合と似ていますね。
また、願いが叶って目鼻を描いた後はお酒を供え、川へ流して供養したともいわれています。
ちなみに童謡「てるてる坊主」では、天気を晴れにしてくれたなら、てるてる坊主に金の鈴をつけてあげることになっています。
ゲームやインターネットなどに触れ合う機会が増えている子どもたちですが、あえてアナログな方法で「晴れ」をお願いするのは、新鮮で楽しいかもしれません。
ぜひ、親子一緒にてるてる坊主で晴れを願ってみませんか?


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