大雨の峠越えても油断は出来ず 明日は中国・四国~東海で激しい雨に警戒

2021年8月18日(水)15時30分 ウェザーニュース

2021/08/18 15:24 ウェザーニュース

先週11日(水)頃から続く大雨は、ようやく峠を越えつつあります。これまでに比べると大雨となる地域は縮小するものの、依然として油断の出来ない状況が続く見込みです。
明日19日(木)は中国・四国から東海にかけて局地的に激しい雨の降るおそれがあります。

今夜以降は再び雨雲発達のおそれ

今日の午後は活発な雨雲は幾分少なくなり、15時までの1時間の雨量を見ても、長崎県島原市で18.5mm、高知県香美市・大栃で18.0mm、岐阜県下呂市・金山で17.0mmなど、アメダスの雨量計で30mm/h以上の激しい雨を観測している所はありません。
大雨の峠は越えつつあるものの、秋雨前線に向かって暖かく湿った空気の流れ込みやすい状況は継続しており、今夜以降は再び雨雲の発達する所がある見込みです。15時の時点で九州や東海、甲信など7県には土砂災害警戒情報が依然として発表されています。

明日は中国・四国〜東海で激しい雨に

19日(木)の予想天気図

明日19日(木)にかけては、東から張り出す夏の高気圧と、朝鮮半島付近にある寒冷渦を呼ばれる上空の寒気を伴った低気圧がせめぎ合い、四国から東海付近に暖かく湿った空気が集中して流れ込みやすくなります。
特に南からの風が山にぶつかる所では、上昇気流が強まることで雨雲が発達し、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降る所がある見込みです。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所では、短時間の激しい雨をきっかけとして土砂災害の発生するおそれがあります。
九州はこれまでに比べると雨の強まる地域が限定されますので、周囲の状況には注意をしつつ復旧作業などを行える所が多くなる見込みです。

週末は局地的な雨に注意 来週は再び前線南下も

週間天気図

週末は前線が北に離れる予想です。暖かく湿った空気の影響で西日本や東海などは局地的に雨雲が発達しやすくなります。広い範囲での大雨の心配は少ないものの、短い時間による災害の発生には引き続き警戒が必要です。
降り始めからの雨は多い所で1,000mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となっています。雨が止んだり、降り方が弱まったりしても油断は禁物です。
また、来週になると再び前線が南下する可能性が出てきています。現時点ではまだ不確実性が高く、どの地域でどのくらいの雨になるかは予想が難しい状況です。こまめに最新の情報を確認するようにしてください。

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