厳しすぎる残暑 体温を超える危険な暑さも 23日「処暑」過ぎても暑い 熱中症警戒

2023年8月21日(月)11時57分 tenki.jp

きょう21日は広く晴れて、午前中からみるみる気温が上昇中。体温並みの暑さになっている所もあり、都心は今年22回目の猛暑日となる可能性も。あす22日とあさって23日はやや気温が下がる所もありますが、8月終盤も体に堪えるような蒸し暑さが続くでしょう。

きょう21日 午前中から体温を超える危険な暑さも

きょう21日は、本州付近は広く高気圧に覆われています。
沖縄、九州から北海道にかけての広い範囲に日差しが届いていて、午前中からみるみる気温が上昇中です。
午前11時30分までの最高気温は、新潟市秋葉区(あきはく)で37.1℃まで上がり、午前中から体温を超える危険な暑さになっている所も。
大阪府枚方市で36.5℃、神奈川県藤沢市辻堂で35.4℃、京都市や広島市、名古屋市、福井市でも35℃を超えています。
東京都心は33.0℃まで上がり、湿度も60%前後と高くなっていて、かなり蒸し暑い体感となっています。

厳しすぎる残暑 記録的な猛暑が続行中

まだ気温が上昇中で、このあと更に猛烈な暑さとなるでしょう。
九州から東北にかけて35度前後まで上がり、京都は38℃、大阪や広島は37℃など体温を上回る危険な暑さになる所も。
猛暑日地点数はきのう20日よりも増えて、アメダス地点の約2割強にあたる200地点以上になる見通しです。(きのう20日は182地点)
東京都心はきょう21日も猛暑日となれば、今年22回目の猛暑日となり、昨年の年間猛暑日最多記録(16回)を大幅に上回ります。
金沢市や仙台市などでも年間の猛暑日最多記録を更新中で、東京に限らず広い範囲で、この夏は記録的な猛暑が続く見込みです。
熱中症の対策を行わないと、命に関わる危険な暑さです。
できるだけ日中の気温が高い時間帯は外出を控える、短めにするなど、熱中症対策を心がけてください。

「処暑」過ぎても堪える蒸し暑さ

23日は二十四節気の「処暑」。暦の上では、厳しい暑さは少しおさまる頃とされています。
あす22日は広い範囲に日差しが届き、猛烈な暑さが続きますが、あさって23日は西日本や東日本の太平洋側ほど、湿った空気が流れ込んで雲が広がりやすくなりそうです。日差しが途切れるため、猛烈な暑さは少しだけおさまる所もあるでしょう。
ただ、気温が下がっても、湿度が高くなるため、むしろ夜間はこれまで以上に蒸し暑く感じられる所もありそうです。一日を通して熱中症対策が欠かせないでしょう。
北海道は金曜日頃まで厳しい暑さがおさまらないでしょう。東北から九州は、猛烈な残暑が続きそうです。
8月も終盤に入りましたが、まだまだ厳しい暑さに気を付けてお過ごしください。

お盆休み明けは特に注意 熱中症を引き起こす条件

熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。
お盆休み明けは、特に熱中症にかかる方が増えやすい時期です。できるだけ暑さを避けてお過ごしください。

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