台風8号は明日にかけて発達ピーク 「非常に強い」勢力になる予想

2020年8月25日(火)10時15分 ウェザーニュース

2020/08/25 10:14 ウェザーニュース

強い勢力の台風8号(バービー)は、今日25日(火)9時現在、東シナ海をゆっくりと北上しています。沖縄本島の一部や奄美大島などは、依然として風速15m/s以上の強風域に入ったままです。
台風8号は今後も東シナ海をゆっくりと北上し、九州にはそれほど近づかず、朝鮮半島の西に進む見込みです。東シナ海の海面水温が高いため、明日26日(水)にかけて「非常に強い」勢力になる予想で、発達のピークを迎えます。
▼台風8号 8月25日(火)9時現在
 擾乱種類   台風(TY)
 存在地域   東シナ海
 大きさ階級  //
 強さ階級   強い
 移動     北北西 ゆっくり
 中心気圧   965 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 55 m/s

沖縄から九州にかけて高波に注意

波の高さの予想 25日(火)18時

昨日は非常に激しい雨に見舞われた沖縄本島ですが、今朝は台風8号を取り巻く雨雲は北の海上に離れました。
ただ、海上では波の高い状態が続いており、今日いっぱいは沖縄や奄美近海では3〜5m前後の高波になります。台風の北上に伴い、九州でも次第に波が高くなり、夕方には東シナ海沿岸を中心に3m以上となる見込みです。マリンレジャーは控えるようにしてください。

湿った空気の影響で、強雨と高温

雨の予想 25日(火)18時

台風に向かって吹き込む南東からの湿った風の影響で、九州南部では山沿いを中心に1時間に30〜50mmの激しい雨の降るおそれがあります。台風が離れて通っても油断はしないようにしてください。
また、日本海側のエリアを中心に、台風に向かって吹き込む風が山を越えてフェーン現象が発生し、気温が上昇する予想です。最高気温が35℃以上の猛暑日となるところがあり、厳しい暑さになります。屋内でもエアコンの適切な使用や適度な水分や塩分の補給などの熱中症対策が必須です。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風8号の名前「バービー(Bavi)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の山脈の名前からとられています。

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