夏の肩こりの原因 冷房の寒暖差にあった

2019年8月27日(火)6時20分 ウェザーニュース


2019/08/27 06:16 ウェザーニュース

夏は様々な症状が出てくるので悩む人も多いのではないでしょうか。
「夏になると肩こりがひどくなる」「この時期の肩こりは頭痛も伴うのでつらい」という人が増えています。
なぜ夏に肩こりが悪化するのでしょうか?どうしたら改善するのでしょうか?

冷房で寒暖差疲労が蓄積する

「夏の肩こりは、冷房が効いた室内と灼熱の屋外との寒暖差が原因です。体温調節をつかさどる自律神経はバランスを保とうとしますが、その落差は10℃前後もあるため寒暖差疲労を起こし、肩こりや頭痛といった症状が現れるのです」と、せたがや内科・神経内科クリニック(東京都世田谷区)の久手堅司院長が語ります。
夏は冷房を使っているため寒暖差疲労が抜けにくく、他の季節の肩こりや頭痛よりひどくなりやすく、人によっては体の冷え、めまい、だるさ、しびれ、食欲不振、下痢などの症状も現れると言います。
「今年は東日本・西日本の暑さが尋常ではありません。気温が高くなるほど冷房が効いた室内と寒暖差が激しくなるため、例年以上に寒暖差疲労の患者さんが増えています」(久手堅院長)

セルフメンテナンスで克服する

夏の肩こりや頭痛に悩んでいる人は、どうしたらよいのでしょうか?
「基本はセルフメンテナンスです。今のライフスタイルを少しだけ変えて、体の不調を整えてみてください」と久手堅院長は、次の方法を勧めます。

(1)外出から冷房が効いた室内に戻ったら、汗を拭いた後にカーディガンなどを1枚羽織る。
(2)冷房は28℃前後にするか、オフィスなど自分で室温を調節できない場合は、冷え性対策に上着や膝掛けで自衛する。
(3)暑いからといって冷たい飲み物などで体の中から冷やさず、温かい飲み物を摂る。
(4)夏はシャワーですませる人が多いが、ぬるい湯(38〜40℃)に首まで10〜15分浸かって体を温めると夜は熟睡できる。
(5)ストレッチ(背伸び、脚、腕、股関節など)を少なくとも1日に1回以上行うことで血流を良くする。特にオフィスワークの方は回数を増やすのが良い。
(6)市販のビタミンB1が効くことがある。漢方薬では、女性なら当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、男性なら葛根湯(かっこんとう)を試してみるといい。
以上のセルフメンテナンスをやってみても症状が改善しない場合は、医療機関で診てもらってください。


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