【令和３年 台風第１６号に関する情報】令和3年9月30日05時12分 気象庁発表

令和3年 台風第16号に関する情報 第36号
令和3年9月30日05時12分 気象庁発表

台風第１６号は、１０月１日明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島にかなり接近する見込みです。伊豆諸島では猛烈な風が吹き、猛烈にしける所があるでしょう。暴風や高波に厳重に警戒してください。

［台風の現況と予想］
　大型で非常に強い台風第１６号は、３０日３時には日本の南にあって、１時間におよそ２０キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は９３５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は５０メートル、最大瞬間風速は７０メートルで、中心から半径２２０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　台風は今後次第に進路を北東へ変えて、非常に強い勢力を維持したまま、１０月１日明け方から昼過ぎにかけて伊豆諸島にかなり接近する見込みです。
その後、台風は加速しながら日本の東を北東へ進み、３日までに温帯低気
圧に変わるでしょう。

［防災事項］
＜高波＞
　南西諸島では３０日昼前にかけて、西日本の太平洋側や小笠原諸島では３０日から１０月１日にかけて、東日本から東北地方にかけての太平洋側では３０日から２日にかけて、うねりを伴って大しけとなる所がある見込みです。
特に伊豆諸島では、１日はうねりを伴った猛烈なしけとなる所がある見込
みです。
　３０日に予想される波の高さは、
　　伊豆諸島、小笠原諸島　　　　　　　　８メートル
　　沖縄地方、近畿地方、東海地方　　　　６メートル　　
　１０月１日に予想される波の高さは、
　　伊豆諸島　　　　　　　　　　　　　１１メートル
　　関東地方、小笠原諸島　　　　　　　　８メートル
　　東海地方　　　　　　　　　　　　　　７メートル
　　近畿地方、東北地方　　　　　　　　　６メートル
です。
　また、２日も伊豆諸島や関東地方、東北地方では、大しけの状態が続く見込みです。
　高波に警戒してください。特に伊豆諸島では、高波に厳重に警戒してください。

＜暴風＞
　伊豆諸島や、東日本から東北地方にかけての太平洋側沿岸では、１０月１日に暴風となる所がある見込みです。特に伊豆諸島では、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。
　１０月１日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　伊豆諸島　　　　　　　３５メートル（５０メートル）
　　関東地方、東海地方　　２５メートル（３５メートル）
　　東北地方　　　　　　　２０メートル（３０メートル）
です。
　暴風に警戒してください。特に伊豆諸島では、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。

＜大雨・雷・突風＞
　伊豆諸島では３０日から雨が強まり、１０月１日は東日本と東北地方の太平洋側を中心に非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
　１０月１日６時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　伊豆諸島　　　　　　　　２００ミリ
　　東海地方　　　　　　　　１００ミリ
　　関東地方　　　　　　　　　８０ミリ
　その後、２日６時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　伊豆諸島　　　　　　　　１００から２００ミリ
　　関東地方　　　　　　　　１００から１５０ミリ
　　東海地方、東北地方　　　　５０から１００ミリ
の見込みです。
　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
　伊豆諸島では、３０日から１日は、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。