【台風第２１号に関する情報】平成29年10月22日22時44分 気象庁予報部発表

平成29年 台風第21号に関する情報 第62号
平成29年10月22日22時44分 気象庁予報部発表


超大型で非常に強い台風第２１号は、２３日未明から明け方には、強い勢力で、東日本と近畿地方にかなり接近し、東日本へ上陸する見込みです。暴風や高波、大雨に厳重に警戒し、高潮にも警戒してください。


［台風の現況と予想］
　超大型で非常に強い台風第２１号は、２２日２１時には潮岬の南約１６０キロにあって、１時間におよそ５０キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は９４５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートル、最大瞬間風速は６０メートルで、中心から半径２８０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　台風第２１号は日本の南を北上し、２３日未明から明け方には、強い勢力で、東日本と近畿地方にかなり接近し、東日本へ上陸する見込みです。その後、速度を上げながら関東甲信地方と東北南部を北東に進んで、２３日昼頃には東北地方の東海上に達し、夜には北海道の東海上へ進んで温帯低気圧に変わる見込みです。

［防災事項］
＜大雨・雷・突風＞
　台風を取り巻く発達した雨雲や本州付近に停滞する前線の影響により、西日本と東日本、東北地方の広い範囲で大雨となっています。西日本と東日本の太平洋側では、２４時間雨量が４５０ミリを超えているところがあります。
　西日本と東日本、東北地方の太平洋側を中心に、２３日にかけて非常に激しい雨が降り、局地的に１時間に８０ミリ以上の猛烈な雨の降るところがあるでしょう。

　２４日０時までの２４時間に予想される雨量は、多いところで、
　　東海地方、北陸地方　　　　　　　　　　３００ミリ
　　関東甲信地方　　　　　　　　　　　　　２５０ミリ
　　近畿地方　　　　　　　　　　　　　　　２００ミリ
　　東北地方　　　　　　　　　　　　　　　１８０ミリ
　　中国地方、北海道地方　　　　　　　　　１００ミリ
です。

　前線と台風の接近・通過に伴い、西日本から北日本にかけての広い範囲で大雨となる見込みです。西日本や東日本では、これまでの大雨で地盤が緩み、氾濫や増水している河川があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
　また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合は、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

＜暴風・高波＞
　台風の北上により、西日本や東日本の太平洋側の海上を中心に、猛烈な風が吹き、海はうねりを伴った猛烈なしけとなっています。
　台風の接近・通過により、西日本では２３日未明にかけて、東日本では２３日昼前にかけて、北日本では２３日朝から昼過ぎにかけて、猛烈な風が吹き、うねりを伴った猛烈なしけとなるところがある見込みです。

　２３日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）は、　
　　東海地方　　　　　　　　　　　　　４０メートル（５５メートル）
　　関東甲信地方　　　　　　　　　　　３５メートル（５０メートル）
　　近畿地方、北陸地方、東北地方、北海道地方
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３０メートル（４５メートル）
　　四国地方、中国地方　　　　　　　　２５メートル（３５メートル）
　　
　２３日にかけて予想される波の高さは、
　　関東地方、伊豆諸島　　　　　　　　１３メートル
　　東海地方　　　　　　　　　　　　　１２メートル
　　近畿地方、東北地方　　　　　　　　１０メートル
　　北陸地方　　　　　　　　　　　　　　９メートル
　　四国地方、北海道地方　　　　　　　　８メートル
　　沖縄地方、九州南部・奄美地方　　　　７メートル
　　九州北部地方、中国地方　　　　　　　６メートル
　です。

　暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。

＜高潮＞
　２３日は台風の接近と満潮の時間帯を中心に、東日本と東北地方の太平洋側では、潮位が高くなる見込みです。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒してください。

［補足事項等］
　今後の台風情報や地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。
　次の「台風第２１号に関する情報（総合情報）」は、２３日５時頃に発表する予定です。