台風26号は猛烈な勢力に 進路は西よりの傾向強まる
2018年10月24日(水)16時30分 ウェザーニュース
2018/10/24 16:36 ウェザーニュース
台風26号は24日(水)15時現在、マリアナ諸島付近にあって西北西に時速20kmで進んでいます。中心気圧は920hPa、中心付近の最大風速は55m/sで猛烈な勢力となりました。今年に入って猛烈な勢力の台風は7個目で1977年の統計開始以来、最多です。
衛星画像でみても、台風の目がくっきりとしており、発達している様子が伺えます。
ひまわり8号 衛星画像
▼台風26号 10月24日(水)15時
存在地域 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 西北西 20 km/h
中心気圧 920 hPa
最大風速 55 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 75 m/s
高い海水温で発達を継続
海面水温 10月22日
海面水温分布をみると、日本列島周辺では夏場と比べて水温は低下しているものの、台風の進路にあたる海域では夏場と変わらぬ高い水温となっています。
台風はこの海水温の高い地域でエネルギーを得ることで発達を続け、27日(土)には中心付近の最大風速が50m/sに達する見込みです。
来週の進路はまだ不明確
台風は、この後も高気圧の南の縁に沿って西進を続ける見込みです。
各国の予測モデルを見ると、これまでよりも西に進む予想をしているものが増え、早い段階で北上する可能性は低くなってきました。
今後はそのままフィリピン方面に進んでいくか、沖縄の南で進路を変えるかが注目のポイントになりそうです。
ウェザーニュースでは、引き続き状況の監視を行い、新しい情報が入り次第お伝えします。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風26号のイートゥー(Yutu / 玉兎)は、中国が提案した名称で、民話に登場する月のうさぎのことです。