北海道 今朝は「けあらし」が出現 明日26日も冷え込み強まり「けあらし」発生か

2022年10月25日(火)16時31分 tenki.jp

北海道では、今日(25日)の朝にかけて気温が下がり、道内122地点で今シーズン一番の冷え込みとなりました。冷え込みが強まった影響で、留萌沖では冬の時期に見られる「けあらし」が発生しました。この「けあらし」は、明日朝にかけても発生する可能性があります。

「けあらし」って? 定義や発生条件など

「けあらし」とは北海道の方言で、留萌地方から使われ始めた言葉といわれています。漢字では「気嵐」と書きますが、「毛嵐」と書くこともあるようです。この「けあらし」は、気象用語で言い換えると「蒸気霧」と表現されます。ただ、蒸気霧は川や湖沼など、水面に発生するもの全てをいいますが、「けあらし」は海面でできた霧のみを指しています。
留萌振興局のHPによると、「けあらし」が発生しやすい条件は以下の通りです。
・天気が晴れている(放射冷却によって気温が下がりやすい)
・気温が-15度前後
・気温と海水温の温度差が15度以上
・東南東系の風
・風速は3〜5メートルくらい
では、今朝の天気と上記の条件を照らし合わせてみましょう。
今朝の留萌は最低気温が-1.2度と、今シーズン一番の冷え込みになりました。留萌沖の海水温は16度くらいなので、海水温と気温の温度差は15度以上でした。また、高気圧に覆われたため、晴れて風も弱く、放射冷却がききやすい状況にありました。朝の風は東南東で、風速は3〜6メートルくらいと、これも発生の条件と合致しています。
このような気象条件で、今朝は留萌沖で「けあらし」が発生したとみられます。

明日朝にかけては再び「けあらし」が発生する所も

北海道付近は明日(26日)にかけて高気圧の圏内となるでしょう。今夜から明日朝にかけては放射冷却によって冷え込みが強まり、明日朝の予想最低気温は広く0〜5度で、内陸では氷点下まで下がる所もある見込みです。風も弱く穏やかに経過する予想のため、明日朝には海上で「けあらし」が発生する可能性があります。

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