低温・乾燥だけではない インフルエンザ大流行の気象的要因とは

2018年12月6日(木)6時30分 ウェザーニュース


2018/12/06 06:49 ウェザーニュース

12月に入り風邪が流行ってきていますが、そろそろインフルエンザも気になる季節になってきましたね。
予防接種を受けたりと、予防対策を進めている方も多いのではないでしょうか。

インフルエンザとは

そもそも、インフルエンザ(influenza)とは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症で、毎年世界各地で大なり小なりインフルエンザの流行があります。
温帯地域より緯度の高い国々での流行は冬季にみられ、北半球では1〜2月、南半球では7〜8月頃が流行のピークとなります。
大流行する年には、インフルエンザによる死亡者数に加えて、肺炎など他の病気による死亡者も増加する事が明らかになっています。
日本では、毎年11月下旬から12月上旬頃にインフルエンザが流行りだし、翌年の1〜3月頃に患者数が増加。その後、4〜5月にかけて減少していきます。
例外として、稀に夏季に患者が発生することもあるようです。

インフルエンザによる来院者数と気象の関係

ウェザーニューズでは、インフルエンザ流行の指標の一つ来院数と気象要素との全国的な関係を調査。
この結果、流行と気象要素との関係性は、一般に言われているような”低温・乾燥”だけではなく、以下の点が大きく関係していることが判明しました。
<インフルエンザ来院数と気象の関係>
1、秋から初冬が温暖多雨
2、1月が温暖気味で少雨
3、1月下旬から2月にかけて強風
4、2月後半から3月にかけてが低温多雨

※この場合の多雨は、雨と雪の両方を含む
※北海道、東北、沖縄は、他地域とはやや異なる

また、インフルエンザの流行と気温の関係を見てみると、流行前は気温が低いほど患者数が増えるものの、流行中は高温傾向となっており、「寒さ」は必ずしも流行を高める要因ではないことが分かりました。
また、感染は屋外よりも建物内などの閉鎖空間で起こりやすいことを考えると、一概に気象条件だけが原因ではないので、油断は禁物です。


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