米海軍や陸上自衛隊、オスプレイの飛行再開へ…不具合のギアボックス検査し安全確保

2024年12月21日(土)17時34分 読売新聞

米海軍のオスプレイ

 【ワシントン=阿部真司】米海軍航空システム司令部は20日、一時的に原則停止としていた輸送機「オスプレイ」の運用を再開すると発表した。追加の安全対策として、エンジンからの動力をプロペラに伝えるギアボックスを検査し、一定の基準を満たした機体の飛行を認める。

 AP通信などによると、ニューメキシコ州の空軍基地で11月、オスプレイが墜落寸前となる事案があり、ギアボックスに不具合がみつかった。昨年11月に鹿児島県沖で墜落し、8人が死亡した事故と類似点があったとされる。

 同司令部はニューメキシコ州での事案を受け、今月6日にオスプレイの飛行を見合わせるよう海兵隊や海軍、空軍に呼びかけていた。

安全確保した機体から再開

 防衛省は21日、陸上自衛隊が保有するオスプレイ計17機(1機は事故で損壊)について、米軍から示された措置を講じ、安全を確保した機体から飛行を再開する方針を明らかにした。陸自は10日、任務を除く飛行を一時的に見合わせると発表していた。

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