ABBとシュコダグループが、新型バッテリ電車でチェコ鉄道を強化

2025年1月27日(月)14時16分 PR TIMES

- ABBが、チェコ鉄道の新型電動鉄道車両にトラクションバッテリシステムを提供
- チェコ鉄道が発注した15両のBEMU用Pro Seriesバッテリパック195個を含む最初の受注
- 15年間のサービス契約を含む長期的なパートナーシップ
- 最近発売のPro Seriesは、特に部分的に電化された鉄道網で運用されるBEMUアプリケーションに最適

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/81567/93/81567-93-40d896459a273fd30392e19a0ceb1c57-1280x720.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ABBとシュコダグループは、鉄道の電化における新たなマイルストーンとなり、両社にとって初となる提携を発表しました。この提携は、ABBが小型軽量で車両性能を最適化し、メンテナンスとダウンタイムを大幅に削減する設計の革新的なトラクションバッテリPro Seriesを供給することから始まります。このバッテリパックは、チェコ国鉄のチェコ鉄道(Česke drahy)が発注したシュコダの新型バッテリ式電車(以下、BEMU: battery-electric multiple units)に搭載される予定です。 この受注は、チェコ鉄道がより持続可能な運営に移行する上で大きな前進であり、鉄道輸送による二酸化炭素排出を回避するための迅速かつ実践的なソリューションを意味します。受注額は2000万米ドル未満で、2024年第4四半期に計上されました。

今回の契約では、15両のBEMU用Pro 8C-850バッテリパック195個の納入が対象となっており、また、15年間の包括的なサービス契約も含まれます。これは、鉄道車両製造を専門とするチェコのエンジニアリング企業であるシュコダグループが、ABBのトラクションテクノロジーを発注した最初の案件であり、2024年9月のInnoTrans(ドイツ・ベルリン)で発表されたABBの新型トラクションバッテリPro Seriesにおける複数の重要な受注の1つです。

標準化されたPro Seriesは、特に部分的な電化鉄道網におけるBEMUアプリケーションに適合するように設計されています。このソリューションにより、鉄道は電化区間と非電化区間の両方で運行が可能となり、インフラの全面的な電化を必要とせずに柔軟性と環境面のメリットを確保できます。

ABB のトラクションディビジョン・プレジデントのエドガー・ケラーは次のように述べています。 「シュコダグループとの提携は、鉄道事業者に早急に利用可能でエネルギー効率の高いソリューションを提供するという当社の使命において、重要な前進となります。当社のバッテリPro Seriesは、部分的に電化されたネットワークの需要を満たす理想的なソリューションであり、事業者に、運用効率を維持しながら排出量を削減する実績のあるオプションを提供します。これは、ABBが “We help industries outrun - leaner and cleaner” を実践しているさらなる裏付けです」

シュコダグループの最高執行責任者(COO)であるズデニェク・スヴァタ氏は次のように述べています。「ABBとの提携により、私たちは鉄道業界におけるネットゼロの未来を支援しています。ABBのトラクションバッテリProは、私たちの革新的なBEMUに最適な追加機能となるでしょう。私たちは、チェコ鉄道がよりクリーンで静かなサービスを提供できるよう支援しています。ABBとのパートナーシップを継続し、より持続可能な鉄道輸送を実現するために協力していくことを楽しみにしています」

ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に105,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。 www.abb.com

シュコダグループは、複雑な輸送ソリューションを提供するメーカーであり、最新の欧州基準を満たす最先端の車両を数多く取り揃えています。165年以上の歴史を持つシュコダ社は、1859年にヴァレンシュタイン伯が設立した機械工学プラントの直系企業であり、輸送工学の分野におけるヨーロッパの主要企業です。同グループは、路面電車、近郊列車、地下鉄列車、電気バス、トロリーバスなどの公共交通車両やコンポーネント、および輸送システムの制御・駆動システムを製造しています。シュコダグループはチェコ共和国、フィンランド、トルコの複数の生産拠点で1万人を擁しています。また、ドイツ、イタリア、オーストリア、ベルギー、ポーランド、ハンガリー、ウクライナにも事業所があります。2023年には、グループの売上高は13億8,200万ユーロ、EBITDAは2,180万ユーロを達成しました。シュコダグループはPPFグループの一員です。

PR TIMES

「鉄道」をもっと詳しく

「鉄道」のニュース

「鉄道」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ