祝10冠! 宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』が、坪田譲治文学賞を受賞しました。

2024年1月31日(水)11時47分 PR TIMES

株式会社新潮社が、2023年3月に刊行した宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』が、第39回「坪田譲治文学賞」を受賞しました。
「坪田譲治文学賞」とは、岡山市が運営する文学賞です。児童文学に新しい分野を拓いた故・坪田譲治氏の傑出した業績を称えると共に、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に資することを目的として、1984年に制定されました。今年創設40年という節目にあたって、「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」として本書を選んでいただきました。
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『成瀬は天下を取りにいく』は、滋賀県大津市に住む中学二年生・成瀬あかりが主人公。コロナ禍真っ只中の2020年の夏休み、地元の「西武大津百貨店」が閉店すると聞き、「この夏を西武に捧げようと思う」と宣言して毎日通い始める——そんな我が道をまっすぐにいく成瀬あかりの姿が、読者の方々から熱烈な支持を集め、デビュー作にして異例の14万部突破を果たしました。また、「静岡書店大賞」や「中高生におすすめする司書のイチオシ本2023年版」など、数々のアワードにも恵まれました。このたびの「坪田譲治文学賞」を合わせると、衝撃の10冠という大ヒット作になりました。
続編である『成瀬は信じた道をいく』も、1月24日から発売中。高校生から大学生にかけて、少し大人びた成瀬が描かれています。こちらも是非とも手に取って読んでみてください。


◆著者・宮島未奈さんからのコメント
『成瀬は天下を取りにいく』の第一話「ありがとう西武大津店」は、2020年に閉店した実在のデパート、西武大津店が舞台です。滋賀県大津市に住むわたしたちにとって、慣れ親しんだ百貨店を喪った悲しみは計り知れません。
当時、新人賞を目指して小説を書いていたわたしは、このことを物語として遺せないかと考えました。そこで生まれたのが滋賀県大津市に生きる女子中学生、成瀬あかりです。
44年で幕を閉じた西武大津店ですが、成瀬あかりは200歳まで生きると豪語しています。『成瀬は天下を取りにいく』も、たくさんの人に永く読み継がれますように。


◆著者紹介:宮島未奈
1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2021年「ありがとう西武大津店」で第20 回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』がデビュー作。


◆『成瀬は天下を取りにいく』内容紹介
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。日々全力で我が道を突き進む成瀬から、きっと誰もが目を離せない。

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◆書籍データ
【タイトル】成瀬は天下を取りにいく
【著者名】宮島未奈
【発売日】2023年3月17日
【造本】四六判
【本体定価】1705円(税込)
【ISBN】978-4-10-354951-2

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