【介護業界のデジタル化やICT導入は課題だらけ?】デジタル化やICT導入が進んでいる施設のスタッフ、約6割が「かえって業務負担が増えた」と実感

2024年3月25日(月)12時46分 PR TIMES

〜デジタル化やICT導入の推進で重要なこと、第1位は「デジタル化やICT導入の目的の明確化」〜

 医療介護福祉分野においてDX推進を支援する株式会社ヘルステクノロジー(本社:福島県南相馬市、代表取締役:和泉 逸平)は、介護業界におけるデジタル化やICT導入の実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

■対象者:介護施設の施設長、管理者、介護施設に勤める介護スタッフ538名

調査サマリー


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調査概要


調査概要:介護業界におけるデジタル化やICT導入の実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年2月9日〜同年2月13日
有効回答:介護施設の施設長、管理者または介護施設に勤める介護スタッフ538名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

デジタル化やICT導入が進んでいる介護施設は37.0%に留まる


 「Q1.あなたのお勤め先の介護施設ではデジタル化やICT導入が進んでいますか。」(n=538)と質問したところ、「かなり進んでいる」が5.2%、「やや進んでいる」が31.8%という回答となりました。
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デジタル化やICT導入が進んでいる介護施設では、約6割が「かえって業務負担が増えた」と実感


 Q1で「かなり進んでいる」「やや進んでいる」と回答した方に、「Q2.あなたは、お勤め先のデジタル化やICT導入によって、かえって業務負担が増えたと感じたことはありますか。」(n=199)と質問したところ、「かなりある」が11.6%、「ややある」が46.7%という回答となりました。
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デジタル化やICT導入により業務負担が増えた理由、「記録すべき帳票や報告書の項目や情報量が増加」「今まで不必要だった業務が増加」がともに42.2%で最多


 Q2で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q3.お勤め先のデジタル化やICT導入によって、かえって業務負担が増えた理由について教えてください。(複数回答)」(n=116)と質問したところ、「記録すべき帳票や報告書の項目や情報量が増えたから」が42.2%、「今まで不必要だった業務が増えたから」が42.2%、「デジタル化やICT導入の目的やゴールが明確化されていないから」が39.7%という回答となりました。
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・その他:2.6%
 ー52歳:確認作業をしないといけなくなった
 ー38歳:分からないからやりたくないと、カルテを記入しなくなった職員が出てきた
 ー39歳:通信状況が悪く打ち込みに時間がかかる。PCだと1人しか使用できないので順番待ちができる

「入力されているかどうかの確認が必要」や「システム会社と導入検討部署の擦り合わせ不足」などの理由も


 Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、お勤め先のデジタル化やICT導入によって、かえって業務負担が増えた理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=116)と質問したところ、「入力されているかどうかの確認をしないといけなくなった」や「システム会社と導入検討部署の擦り合わせ不足」など77の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・55歳:他の人の記入ミスの確認。
・52歳:入力されているかどうかの確認をしないといけなくなった。
・33歳:中途半端なデジタル化により、パソコンの立ち上げ時間やフリーズなどに振り回されている。
・43歳:待ち時間が増えた。
・45歳:パソコンの打ち込み速度の差で業務に掛かる時間に明確な違いがでている。私は遅いので、業務内に記録が終わらない。
・45歳:紙の記録だと開けばいろんな情報がみれたが、デジタル化により一つの画面で色んな情報が見れなくなっている。
・27歳:システム会社と導入検討部署の擦り合わせ不足。

デジタル化やICT導入が進められていない理由、約半数が「対応できるIT人材が不足」と回答


 Q1で「あまり進んでいない」「全く進んでいない」と回答した方に、「Q5.お勤め先でデジタル化やICT導入が進められていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=310)と質問したところ、「対応できるIT人材が不足しているから」が49.0%、「スタッフに苦手意識があるから」が38.1%、「デジタル化やICT導入を進めるための工数や人員が不足しているから」が33.2%という回答となりました。
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・その他:6.1%
 ー46歳:お金を出さない
 ー44歳:法人が古い考え方だから
 ー45歳:導入予算が計上しにくい収益しかなく、現業との擦り合わせに手間を割く人員的時間的ゆとりがない
 ー52歳:導入する資金なし
 ー57歳:経営者が必要性を感じていないから

「管理側の経営方針」や「予算」などの理由も


 Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、お勤め先でデジタル化やICT導入が進められていない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=259)と質問したところ、「管理側の経営方針」や「予算」など165の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・58歳:活用しきれないと思う。
・44歳:予算。
・45歳:どこのどんな製品が最適か分からない。
・49歳:管理側の経営方針。
・55歳:年配のスタッフが多く受け入れられない。
・43歳:日常の記録は電子媒体を使用しているが、監査で提出する書類は紙ベースで揃えることを求められるため基礎的な情報は電子化が難しい。
・35歳:利用者様が触る危険性があるので下手に使えない。

デジタル化やICT導入の推進で重要なこと、第1位「デジタル化やICT導入の目的の明確化」


 「Q7.お勤め先でデジタル化やICT導入を進める際に、重要だと思うことを教えてください。(複数回答)」(n=538)と質問したところ、「デジタル化やICT導入の目的の明確化」が41.4%、「デジタル化やICT導入後の運用体制の構築」が39.6%、「自社に合うサービスの選定・導入」が37.2%という回答となりました。
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・その他:0.9%
 ー45歳:予算化しやすい費用
 ー57歳:経営者の意識改革
 ー43歳:行政が求める紙ベースでの書類提出を減らすこと
 ー38歳:分からないからと、しない職員に対しての研修をしてほしい
 ー46歳:従業員が対応できること

「職員への指導教育」や「わかりやすいシステムの導入」などのポイントも


 Q7で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、お勤め先でデジタル化やICT導入を進める際に、重要だと思うことがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=438)と質問したところ、「職員への指導教育」や「わかりやすいシステムの導入」など277の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・32歳:現場の理解。
・43歳:生産性の向上。
・51歳:意思統一と人材の確保。
・52歳:業務の簡素化。
・42歳:職員への指導教育。
・53歳:メンテナンスとアフターフォローの充実。
・32歳:わかりやすいシステムの導入。

70.5%が、適切なデジタル化やICT導入を進めるために「外部からの支援やコンサルティングが必要」と回答


 「Q9.あなたは、適切なデジタル化やICT導入を進めるために、外部からの支援やコンサルティングが必要だと思いますか。」(n=538)と質問したところ、「非常にそう思う」が23.3%、「ややそう思う」が47.2%という回答となりました。
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まとめ


 今回は、介護施設の施設長、管理者または介護施設に勤める介護スタッフ538名を対象に、介護業界におけるデジタル化やICT導入の実態調査を実施しました。

 まず、デジタル化やICT導入が進んでいる介護施設は37.0%に留まることが分かりました。デジタル化・ICT導入が進んでいる施設でも、職員の約6割が「業務負担の増加」を実感しており、その理由としては、「記録すべき帳票や報告書の項目や情報量が増えたから」「今まで不必要だった業務が増えたから」がともに42.2%で最多となっています。一方で、デジタル化やICT導入が進められていない介護施設にその理由を尋ねたところ、約半数が「対応できるIT人材が不足しているから」と回答しました。また、デジタル化やICT導入の推進で重要なことに関しては、「デジタル化やICT導入の目的の明確化」(41.4%)、「デジタル化やICT導入後の運用体制の構築」(39.6%)が上位となり、70.5%から、適切なデジタル化やICT導入を進めるために「外部からの支援やコンサルティングが必要」との声が挙がりました。

 今回の調査では、介護業界でデジタル化・ICT導入をしている場合でも、運用する上で様々な問題もある実態がわかりました。デジタル化の必要性が認識されている一方で、IT人材不足や予算不足などの課題が顕在化しています。介護業界が抱えるこれらの課題は、将来の経営不安へと直結しており、デジタル化推進の重要性は今後さらに高まっていくでしょう。介護施設がデジタル化・ICT導入を進めるためには、外部の専門的な支援を受けるなど、積極的な取り組みが求められるのではないでしょうか。

介護施設の運営課題を解決する!医療介護福祉分野のDX推進なら「株式会社ヘルステクノロジー」


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弊社では、介護施設のデジタル化・ICT導入の成功に向けて、DXに最適な介護施設の環境を作るべく、下記3ステップにわたってご支援いたします。

【NexusBaceDX 3 STEP】
STEP1:改善可能性を可視化
STEP2:事業所内のデジタル人材の育成
STEP3:DX認定(DXの準備を整える)

これらのステップを通じてDXを実現することで、介護施設における生産性の向上やサービスの質向上を達成し、本質的な経営課題の解決に繋げていきます。

詳しくはこちら:https://htf.jp/
FTcare-iTOS ケアマネジメントサイクルを活用した業務時間分析システム:https://htf.jp/page-529/page-554

会社概要


会社名 :株式会社ヘルステクノロジー
設立  :2016年5月26日
代表者 :代表取締役 和泉 逸平
所在地 :〒979-2162 福島県南相馬市小高区飯崎字南原65−1
事業内容:ロボット製品製造企業、介護用具製造事業
URL  :https://htf.jp

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