【CDOの考え】自由度が少ない大企業でも、型破りに成長できるとっておきの方法・ベスト2

2024年3月26日(火)6時0分 ダイヤモンドオンライン

【CDOの考え】自由度が少ない大企業でも、型破りに成長できるとっておきの方法・ベスト2

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30代で東証プライム上場企業の執行役員CDO(チーフ・デジタル・オフィサー)となった石戸亮氏が、初の著書『CDO思考 日本企業に革命を起こす行動と習慣』(ダイヤモンド社)で、デジタル人材の理想的なキャリアについて述べています。デジタル人材は、ビジネスの現場でどのように求められているのか。本当に需要のあるデジタル人材として成長するためには、どんなスキルを身につければいいのか。デジタル人材を喉から手が出るほど欲している企業に迎え入れられ、そこで重用されるには、どんな行動を取ればいいのか。本連載では、デジタル人材として成長するためのTo Doを紹介していきます。

Photo: Adobe Stock

新規市場開拓や新規事業立ち上げは大きなチャンス

 大企業や老舗企業では自由度が少なく、スタートアップのように成長できるチャンスが少ないのでは……と諦めている人もいるかもしれません。 でも、大企業にいるからデジタル人材として成長できないということは決してありません。やり方はいくらでもあります。 実は大企業でも筋肉質なデジタル人材が育つ格好のケースがあります。

 新規市場開拓新規事業立ち上げです。

 たとえば、まだ若い20代、30代の大企業の社員が相応のポジションとして新規市場開拓に際して、海外の現地に派遣され、現地法人の幹部や役員に任命されたりします。その社員は、組織が小さいので何から何までやらなければならなくなる。それによって着実にビジネスの筋肉がつくのです。また、経営幹部とも距離が近いので、経営視点が養える。

 以前とあるメーカーに在籍していたものすごく優秀な方は、20代後半から30代前半でヨーロッパの小さい国の事業の立ち上げをやられていました。その後は本社の新規事業の立ち上げで大活躍されたのですが、ヨーロッパで何をやっていたのかを後に聞いたら、「デジタルマーケティングも財務もやった。ERP(Enterprise Resource Planning/企業資源計画)の導入に際しても、誰もやってくれなかったから自ら開発会社とやり取りしました」とおっしゃっていました。

 他には子会社への出向などもチャンスとして挙げられます。大手企業にいると、その会社の伝統的な花形部門や花形な職種に就くことがロールモデルとされることも少なくないですが、鳥の目と虫の目を一挙に養える、傍流に自ら飛び込むこともおすすめします。 スタートアップであれ、中小企業であれ、大企業であれ、今身を置いている場所でそれぞれにデジタル人材として成長するためにできることは必ずあります。それを見極め、確実に実行していきましょう。

※本稿は『CDO思考 日本企業に革命を起こす行動と習慣』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

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