米国物理学会(APS March Meeting 2025) にて発表いたしました

2025年4月2日(水)16時17分 PR TIMES

〜人工衛星等の超高速移動体等に搭載される超高性能ジャイロセンサの理論を発表〜

 株式会社多摩川ホールディングス(本社:東京都港区芝二丁目28番8号、代表取締役社長:桝澤 徹)は、この度、超高性能ジャイロセンサの開発に関しまして、東北大学と兵庫県立大学との研究成果を、国際会議「APS March Meeting 2025」にて発表したことをお知らせいたします。

 本学会は、物理学会では世界最大級の学会となり、毎年量子コンピュータ、重力波、次世代通信アルゴリズムなど多くの最先端かつ最新の研究成果が発表され、研究者らと活発な議論が行われます。
今回、開発した成果は、人工衛星等の超高速移動体等に搭載されるリングレーザージャイロの性能を100倍から1000倍に向上させる新規理論に関するものなります。

1. 概要
 近年、宇宙産業の市場拡大に伴い、高精度な姿勢制御を担うジャイロセンサの需要も増加しています。当社はこれまで蓄積してきた技術を基礎とし、量子暗号通信デバイスに加え、東北大学、兵庫県立大学と連携して、超高速移動体向けのジャイロセンサの開発を進めてまいりました。
当社が開発した新理論は、超小型かつ高性能なジャイロセンサの実現を可能とし、宇宙産業のみならず、自動車の自動運転やスマートフォンの高精度モーション制御にも応用可能であることを示します。特に、低消費電力かつ高耐久な設計も期待でき、多様な市場ニーズに対応できる点が強みです。

2. 発表内容
 宇宙空間では真空で空気抵抗がなく地上とは大きく異なる高速移動が可能です。そのため高速かつ高精度な制御が求められ、その重要なセンサの一つがジャイロセンサになります。図は発表スライドの一部の歴史的開発経緯になります。近年では半導体技術を利用したリングレーザージャイロの開発が進められており、低消費、小型は実現できるが、高性能化で課題がありました。今回の発表では、従来のレーザーではなく、高安定化が可能な光周波数コムを利用できる理論を示し、低消費、小型、高性能に加え、超高速検出も可能であることを示しました。1913年のサニャック干渉計の内容の数学的意味を検証し、その上で、近年開発された高精度なレーザーを用いたセンサの理論について示しました。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9336/7/9336-7-18df0a6bc8665859618981d71eae5548-2141x950.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]リングレーザージャイロの歴史
 リングレーザージャイロの市場は主に航空宇宙産業にあると考えられております。今後は、基礎理論を検証しつつ、半導体技術を利用したリングレーザージャイロの実用化を目指し進めてまいります。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/9336/table/7_1_3929fd3ec8e3db1d4e21081646def0a6.jpg ]

今後も、当社はSDGs (Sustainable Development Goals) を念頭とした、「通信」・「エネルギー」・「宇宙」分野でのソリューションを提供し、「脱炭素社会」の実現に貢献して参ります。

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