「他人の悪口をいう人間」と付き合うと不幸になる…最高の人生には邪魔になる「縁を切るべき人」の見分け方

2024年4月5日(金)11時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/tamaya

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最高の人生を送るには、どんな人と付き合うべきなのか。作家のキム・ダスルさんは「たとえば、つらいときに離れていく人、中身がペラペラの人、相手の信頼を裏切る人。こういう人と付き合う必要はまったくない」という——。

※本稿は、キム・ダスル 著/岡崎暢子 訳『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。


■心が疲れているときほど無視すべき3つのこと


心が疲れているときほど、次の3つのことは徹底的に無視しよう。


1.他人のうわさや悪口

自分の生き方に不満がある人ほど他人のうわさ話をしたがる。本当に充実している人は自己研鑽に忙しく、他人のどうでもいいことに関心がないもの。うわさ好きな人って単にコンプレックスの塊で、他人の悪口を言って優越感に浸っているだけ。だからそんなやつらに何か言われても気にすることはない。そんな連中のことで悩むために、時間という貴重なリソースを割くなんてもったいない。


2.他人からの嫉妬

もし誰かに嫉妬されているようなら、あなたが今とても成功している証拠だ。嫉妬の感情は自分より低レベルだと思う人間に対しては生まれないものだからだ。安物のバッグはうわさにも上らなければコピー商品が出回ることもないけれど、ブランド品はそうじゃない。つまり、そういうこと。


3.自分の弱さを否定すること

世の中には、強靭なメンタルの持ち主という人種が存在しているように思うけど、実際はそうじゃない。彼らは絶えずメンタルを整えているだけなのだ。メンタルは誰だって揺れ動くもの。強く見える人は、その揺らぎを表に出さず、心の中で静かに整え直しているだけだ。


メンタルが揺らいでも、崩れないで。


揺らいだって、そのたびに立て直せばいい。


気分は何度でも整えることができる。


写真=iStock.com/tamaya
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■縁を切るなら、キレイさっぱり断ち切る


キレイさっぱり別れることにした——。あまりにも冷静で冷たいやつだと思われるかもしれない。血も涙もない人間だと恨まれるかもしれない。急に手のひらを返されたようで相手は傷つくかもしれない。


だけどこちらだって数えきれないほどの迷いを断ち切って決心したのだ。一度は心が通い合った人に対して背を向けるなんて、生半可な気持ちじゃできないから。


同じ過ち、思いやりのない態度——。繰り返されるたびに何度もがっかりさせられてきた。本当は違うと信じ、今度こそ変わってくれると期待し、ずっとがまんし続けた。じっと待って、サインを送り、話し合った。本音を打ち明け、誓い合ったこともあった。それでも変わることはなかった。チャンスはいくらでもあったのに。


少しはマシになったかなと思っても、すぐに元通りになった。そのたびに傷ついてきたのは自分のほうだった。だから冷たいと思われても断ち切るしかなかった。自分を守るために。そして、自分のせいでつらい思いをしている周りの人たちのためにも。


ただ縁を切るだけじゃダメ。相手に関するすべてを削除し、ブロックしなければならない。それでようやく相手のために傷つかずに済むようになるから。


■寄生虫レベルのやつとはさっさと縁を切る


相手の底の浅さを瞬時に察するときってある。


必要なときだけ連絡してくるやつ。普段はまるで音沙汰がないくせに、自分の都合のいいときだけ連絡してきて「ちょっと手伝って」とか、「これやってくれない?」などと要求する。仏の顔も三度までだ。そんなに毎回付き合っていられない。そういう人間に限って、自分の要求を満たすために相手の貴重な時間を奪っているという感覚がまるでゼロ。自分のことしか考えていないから相手への感謝の言葉もなければ、逆の立場となって恩返しすることも当然ない。


飲み会などの席で、自分の財布だけは死んでも開かないやつ。「今日は○○さんがおごってくれるって!」などと場をあおって、その人がおごらなければいけないような雰囲気を作り上げる。こういうタカりの名人は相手の厚意を当然だと思っている。相手だって自分の意思でおごってこそ気分がいいのに、なんでそんなやつに乗せられておごらなきゃならないのかと不満を募らせるだけだ。


人を紹介してくれとしつこい輩にもうんざりだ。何かにつけて異性を紹介してくれとか、大事な仕事のコネクションを紹介させようとする。それまでも紹介されてこなかったのだから、つまりそういうことなんだけどね。


ギブアンドテイクってあるだろう? 一方通行なだけの関係なら、さっさと縁を切るのが正しい。人の厚意をうけるのは当然の権利みたいに考えているやつは、もはや寄生虫レベルの存在だ。こういうやつは人間性もカラッカラなので、ちょっと干されればすぐに底が知れる。


写真=iStock.com/Grafissimo
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Grafissimo

■連絡をよこさないやつと付き合う意味はない


誰よりもあなたのことを気遣ってくれる人と付き合ってほしい。連絡もよこさない、返事もくれないようなやつとはそこまでの縁だ。


貴重な未来につながる縁でさえ粗雑に扱うようなやつとは、これ以上付き合う意味がない。人間関係というのは一緒に作り上げていくものであって、どちらか一方だけが努力して成り立つものじゃない。


■案外やさしい人もいる


付き合うべきなのは、やさしい人、惜しみなく気持ちを表してくれる人、誰よりもあなたのことを考えてくれる人だ。世間には自分勝手な人間ばかりが目立つが、案外そういうやさしい人もいるものだ。そんな人を探して付き合えばいい。


連絡も取れないやつとか自分を犠牲にする気がゼロのやつ、自分の言動に責任の取れないやつ、付き合っていると不安で心を削られるだけのやつ。こういう人間とどうしていつまでも付き合っているのか、こっちが聞きたいくらい。さっさと縁を切るのが正解だ。


こういう部類の人間に対して、「いつかは変わってくれるかも」なんて淡い期待を抱いてはいけない。結局は不安のほうが的中するから。早くあなたのことを本気で大事にしてくれる人に出会って、しっかり目を覚ましてくれることを願う。あなたは大切で、愛される価値のある人なんだから。


写真=iStock.com/maruco
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■ハリボテの輩に騙されるな


こんな輩が周りにいたら、自分の人生から即刻退場させよう。


1.つらいときに離れていく人

おこぼれ狙いでくっついていただけの人間は、こちらの形勢が悪くなるとあっさり手のひらを返す。そんな人じゃないと思っていた人さえ、状況次第ではわからないものだ。苦境に立たされてもそばで見守ってくれる人というのは案外少ない。餓鬼みたいな人間と仏のような人をより分けるいい機会だ。


2.中身がペラペラの人

思考がやたら浅くて心が貧しい人は周囲に害をもたらすだけ。ルックスがイケているとか、何らかの優れた能力の持ち主でも、中身が伴わなければただのハリボテだ。見た目は普通なのにやけに輝いて見える人っていうのは、みんな一様に内面が充実していて洗練されているから。


3.相手の信頼を裏切る人

信頼してくれている人を簡単に裏切るやつは、許すとまた繰り返す。裏切り者は死んでも治らない。人は簡単には変われないものだ。こういうやつの共通点は、自分のやっていることの非道さにまったく気付いていないことだ。


人は見た目で判断しがちだけれど、見た目で判断できるのはその人のほんの一部でしかない。付き合っていくうちに、だんだんとその人の理性や感性が見えてくる。相手がどういう内面の持ち主なのか、そのときによく見極めて。


■付きまとう相手を遠ざける4ステップ


苦手を通り越して嫌悪感すら湧きあがるようなやつ。そんな人間はすぐに日常から退場させるべきだ。


1.ブロックして避ける

怖いというより気色悪いから避ける。不快な人間とは何をやっても消耗するので、顔を合わせないのが一番。とにかく最初から直接会うような予定を作らないこと。すべての連絡ルートを遮断して不安のもとを減らそう。


2.会話の時間はできるだけ短く

オフィスや会合などで仕方なく顔を合わせざるをえない場合、それが許される関係性ならあいさつすらしないことをおすすめする。あいさつを避けられない相手なら、あいさつだけしてほかの雑談は一切しない。会話を避けられない相手の場合は、必要最低限の短い会話のみ。


はっきりとした拒絶の雰囲気をかもし出し、確実に意思表示をしよう。たいていの人間はこれで寄り付かなくなる。


3.公衆の面前で警告する


キム・ダスル 著/岡崎暢子 訳『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(ダイヤモンド社)

相手が付きまとってきたり手を出してきたりした場合は、強い態度で対処しなければならない。できるだけ人の多い場所で、大声で相手の行動を並べ立て「やめろ!」と警告する。公衆の面前で毅然(きぜん)とした態度を取り、自分が甘くないことを見せつけるのだ。こうした人間たちは周りの視線に弱い。


4.通報する

度を越した犯罪レベルの相手の場合は、ためらうことなく警察や専門の相談窓口に連絡すること。ストーキングなどの嫌がらせをしてくる人間も、国家権力である警察に呼び出されれば行動を抑えざるをえない。


報復を恐れて何もしないよりずっといい。放っておくとどんどんエスカレートして取り返しのつかない事態になりかねない。


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キム・ダスル
作家、作詞家、コピーライター
作詞家としてデビュー後、多数の企業でコピーライターとして活躍。現在はInstagramを中心に人生に関するエッセイを連載中。韓国で2022年全体1位のベストセラーを記録したエッセイが『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(ダイヤモンド社)。ほかの著書に『誤解されても放っておく』(三笠書房)がある。
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岡崎 暢子(おかざき・のぶこ)
韓日翻訳・編集者
1973年生まれ。出版社はじめ各種メディアで韓日翻訳に携わる。訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』『どうかご自愛ください』『教養としての「ラテン語の授業」』(以上ダイヤモンド社)、『頑張りすぎずに、気楽に』(ワニブックス)、『K-POP時代を航海するコンサート演出記』(小学館)など。編集書に『小学生が知っておきたいからだの話(男の子編女の子編)』(アルク)などがある。
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(作家、作詞家、コピーライター キム・ダスル、韓日翻訳・編集者 岡崎 暢子)

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