皮膚NTDに関するWHO世界会議で、統合的アプローチの重要性を再確認
2025年4月9日(水)12時17分 PR TIMES
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/129947/4/129947-4-49234edc9aa86173d11cfb6122290adf-2025x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]WHO会議にて発言する四津里英2025年3月25日から27日にかけてスイス・ジュネーブで開催された第2回WHO皮膚疾患に関する技術会議において、クローバーヘルス・インターナショナル理事長の四津里英が参加し、皮膚に関連する顧みられない熱帯病(皮膚NTDs)対策の現状と今後の展望について、現場での知見をもとにした議論を深めました。
会議には、西アフリカ諸国を中心とする保健省やWHO、研究機関などから専門家が集結。皮膚NTDsに関する最新の研究成果の共有や、今後の戦略的方向性について議論が行われました。特に、これまで個別に取り組まれていた疾患ごとの対策を、より効率的かつ包括的に推進する「統合的な疾患対策」への移行が、主要なテーマのひとつとして取り上げられました。
会議には、西アフリカ諸国を中心とする保健省やWHO、研究機関などから専門家が集結。皮膚NTDsに関する最新の研究成果の共有や、今後の戦略的方向性について議論が行われました。特に、これまで個別に取り組まれていた疾患ごとの対策を、より効率的かつ包括的に推進する「統合的な疾患対策」への移行が、主要なテーマのひとつとして取り上げられました。
また本会議では、コートジボワールで行われた皮膚NTDsと、アトピー性皮膚炎などの一般皮膚疾患への“統合的アプローチ”の必要性が強調されました。クローバーヘルス・インターナショナルが開発・展開する、皮膚疾患診療支援アプリ「eSkinHealth」を活用したアフリカでの取り組みは、その有効なモデルのひとつとして紹介されました。
デジタル技術による遠隔支援や情報共有の可能性が議論され、インターネット接続が不安定な地域でも使用可能なeSkinHealthは、公平な医療アクセスを実現するための革新的な手段として評価されました。
クローバーヘルス・インターナショナル理事長、四津里英のコメント
「皮膚NTDsに分類される病気の多くは、未だに特効的な診断法・治療薬が確立されていなく、さらには、診断・治療が遅れると見た目にもわかる後遺症を残すために、社会的な偏見・差別が深刻であり、患者、そして患者家族の生活の質を著しく低下させます。現在の疾病対策の主軸は、早期診断により、この悪循環を断つことです。」
さらに四津は述べています。
「私たちが向き合っているのは、単なる医療の課題だけではなく、“見た目の症状”によって社会的差別や孤立を強いられる人々の尊厳の問題です。皮膚NTDs対策は、病気そのものだけでなく、その背後にある社会構造にも向き合う包括的な取り組みであるべきだと、改めて確信しています。」
クローバーヘルス・インターナショナルについて
クローバーヘルス・インターナショナルは、開発途上国での医療提供に対する問題意識を共有する、医療者と技術者との出会いで始まりました。「医療の手が行き届かないところに、医療を届ける」。このミッションを、両者が協力をすることで達成することを目標としています。テクノロジーとエビデンスに基づいた医療の融合を通し、開発途上国に蔓延する「顧みられない熱帯病(NTDs)」などの生命の質(QOL)を著しく低下させる感染症の早期発見・早期治療、撲滅を目標とし、関連する研究や治療法の確立、従事する人材の育成に取り組んでいます。我々の専門性、これまで築いてきた現地カウンターパートとの信頼関係を武器にミッションを達成すべく、日々努力を行なっています。
「できない」と諦めるのではなく、できないのであれば、「なぜ、できないのか」をよく把握し、「では、どう実現をするか」を導く。クローバーヘルス・インターナショナルは、この意識を大切にしながら、活動をしています。