TOHOシネマズ、歴史20年超「6回鑑賞で1回無料」に幕 利用金額に応じてポイント、お得度どう変化?

2025年4月11日(金)19時11分 J-CASTニュース

全国で映画館を展開するTOHOシネマズ(東京都千代田区)が、主要の映画館で定番のポイント制度「6回鑑賞で1回無料」を終了する。2025年4月10日、映画館での利用金額に応じて1回無料になるサービスへと26年春に変更すると公式サイトで発表した。

例えば、基本料金2000円を支払う「一般」区分の客の場合、総額1万2000円の利用で1回の鑑賞が無料になる。1500円を支払う「大学生」区分の場合は、総額9000円に。今回のリニューアルで「お得度」はどう変化するのか。同社に詳しく聞いた。

鑑賞料金以外でもポイントを獲得できる

発表によれば、旧会員制度「シネマイレージ」は26年春に終了する。先述のように、鑑賞回数ではなく利用金額に応じてポイントを獲得する制度にリニューアルするのだ。交換特典も、「1回無料」のほか、ポイント支払いや座席アップグレードなどにも対応する。

ポイントは鑑賞料金以外でも獲得できるようになる。ポップコーンを販売する飲食売店、パンフレットを販売するグッズコーナーでも付与される。ほか、東宝グループが提供する演劇や、ゴジラグッズの専門店「ゴジラ・ストア」なども含まれるという。

旧来の「6回鑑賞」のポイントは、新会員制度の終了日(26年春)の前日まで利用できる。その後は新制度のポイントに引き継がれる。2年間の有効期限を設定されるという。

本編上映時間に応じて獲得できるマイルは、25年10月末まで付与されて26年2月末まで使える。だが、新会員制度には引き継げない。

年会費は値上がりする。旧会員制度は入会金500円で更新費300円だったが、新制度では年会費500円になる。

詳細は25年冬に発表するとしている。

現行の「6回鑑賞で1回無料」、2000年4月ごろ開始?

リニューアルの狙いについて、TOHOシネマズの担当者は4月11日、「お客様一人ひとりの多様な映画作品の楽しみ方に合わせて、よりよい鑑賞体験を提供するために、東宝グループ共通のサービスとしてリニューアルすることになりました」と説明している。

飲食売店やグッズの購入でもポイントが貯まるため、「より早くポイント鑑賞を獲得することができます」。また新制度では、さまざまな特典への交換が柔軟に可能になると説明している。旧制度は、6回鑑賞で1回無料になる特典としか交換できなかった。

SNSでは、グッズ購入などの転売行為でポイントを稼ぐことを懸念する声もある。「転売対策につきましては検討しております」としている。

担当者によれば、「6回鑑賞で1回無料」は、TOHOシネマズの前身「ヴァージン・シネマズ・ジャパン」のころにスタートした。「資料が残っておりませんが、2000年4月ごろに開始したようです」。20年以上続いたサービスは26年春に幕を閉じる。

J-CASTニュース

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