【片頭痛患者調査】医療機関受診、薬剤選択、服用を進めるために必要なこととは
2025年4月17日(木)12時47分 PR TIMES
株式会社クロス・マーケティンググループ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼CEO:五十嵐 幹、東証プライム3675)のグループ会社である株式会社メディリード (本社:東京都新宿区、代表取締役社長:亀井 晋)は、片頭痛患者の受診や薬物治療についての現状、およびその背景となる意識や行動についての自主調査を行い、2025年4月16日(水)にレポートを公開しました。本調査には6,753名からの回答を得ました。
■調査の背景
日本では、片頭痛の年間有病率は8.4%と報告されており※、社会的、経済的にも大きな影響を及ぼす疾患と言えます。一方で、片頭痛症状があるにもかかわらず、一度も医療機関を受診していない人が多く存在します。
その理由として、「受診するほどではない」と考え、市販薬で対処できると判断していたり、痛みを我慢したりするなど、「片頭痛のスティグマ(偏見)」の存在が指摘され、近年注目を集めています。
片頭痛は、医療機関を受診し薬物治療を受けることで症状の軽減が期待できるほか、起こる回数や頻度を減らす、症状を軽くするといった予防治療も可能です。しかし、実際には予防薬を使用している人も少ないのが現状です。
そこで私たちは、片頭痛患者における受診状況や薬物治療の実態、さらには患者自身が片頭痛に対して抱く意識や行動に注目し、その背景を明らかにするための調査を実施しました。
※Sakai F, Igarashi H. Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia 1997; 17(1):15-22.
■調査概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/71371/table/149_1_e199d3e5666de7a55cb092d1ef9f23c9.jpg ]MMP紹介資料のダウンロードはこちら https://www.medi-l.com/contactmhp/(https://www.medi-l.com/contactmhp/)
Medi Searchはこちら https://www.medi-l.com/medisearch/(https://www.medi-l.com/medisearch/)
■調査結果ハイライト
- 「予防治療が推奨」される状況の人は9割以上いるが、実際の予防薬を使用している人は1割未満と、80%以上のギャップがある。- 治療や薬剤選択に関して、患者は受動的な傾向にあるが、医師への相談意向は一定数存在する。
上記結果以外にも、「頭痛の症状がない時の、行動面に起きる支障」や「市販薬服用後の状況」「片頭痛に関する情報の認知度(初めて知ったこと)」などについても、アンケートで回答を取得しています。
詳細を見る :
https://www.medi-l.com/blog/medileadlabo-article/n0082/
○「予防治療が推奨」される状況の人は9割以上いるが、実際の予防薬を使用している人は1割未満と、80%以上のギャップがある
「予防治療がとても強く勧められる」とされた人は半数を超え、「強く勧められる」「勧められる」とされた人も含めると、約9割が「予防治療の対象に該当する」という結果になりました。<図1>
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71371/149/71371-149-a7250648cf9b1a178f34e5b85ecc7e3b-1916x1076.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<図1>予防治療が勧められる人の割合・・・集計にあたっては「頭痛による日常生活への支障」の得点と、「ひと月当たりに頭痛が起こる日数」をもとに、「予防治療がとても強く勧められる」から「予防治療は勧められない」までの4段階に振り分けました。
片頭痛の症状がある人のうち、約6割が医療機関での受診経験がありました。一方で、予防薬を使用している人は7.6%にとどまりました。<図2>
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71371/149/71371-149-09c2e331d10f52a03960b113bced32de-1919x1079.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<図2>本調査対象者の受診状況・服薬状況
○治療や薬剤選択に関して、患者は受動的な傾向にあるが、医師への相談意向は一定数存在する
受診経験がある人に「診療時に医師に言われること以外で自身から相談したこと」について尋ねた結果を見ると、「自分から相談したことがない」が全体では半数近くでした。自ら医師に相談することは少ないことがわかります。<図3>
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71371/149/71371-149-22574de964ef01def8434b4b6deeef61-1919x1079.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<図3>医師に相談した項目:診療科別(複数回答)
一方で、希望する薬剤があるとした場合、医療機関で相談したいと思うかどうかについて、「非常に相談したい」から「まったく相談したくない」までの6段階で尋ねた結果です。全体の3分の1以上が医師に「非常に相談したい」「相談したい」、受診経験なし者でも2割以上が「非常に相談したい」「相談したい」と回答しており、一定の相談意向を示しています。<図4>
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/71371/149/71371-149-faa92f5ef75828411a8984ab71dbf4b3-1917x1079.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]<図4>希望する薬剤があった場合の医療機関受診・相談意向(単一回答)
【会社概要】
会社名:株式会社メディリード
代表者:代表取締役社長 亀井 晋
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号
設立:2015年4月
主な事業:医療関連領域の調査・データ解析業務
URL:https://www.medi-l.com/
会社名:株式会社クロス・マーケティンググループ
代表者:代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹
所在地:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号
設立:2013年6月
主な事業:デジタルマーケティング事業及びデータマーケティング事業、インサイト事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する事業
URL:https://www.cm-group.co.jp/