コメの店頭価格、15週連続で値上がり…前年の2倍の水準続く
2025年4月21日(月)23時46分 読売新聞
農水省
農林水産省は21日、今月7〜13日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が前週より3円高い4217円だったと発表した。15週連続の値上がりで、前年同期(2078円)の2倍の水準が続いている。
農水省は全国の約1000店のスーパーの購入データをもとに平均販売価格を発表している。コメの価格は今年3月、データの集計を始めた2022年3月以降で初めて4000円台をつけた。
コメの流通の円滑化に向け、農水省は政府備蓄米計21万トンを順次放出している。さらに今月中に10万トンの入札を行うほか、7月ごろまで備蓄米を毎月放出する方針だ。ただ、備蓄米の流通には時間がかかっており、小売業者にはまだ426トンしか行き渡っていない状況にある。
卸売団体や小売団体からは、地域や企業の規模によって流通に偏りがあるなどの意見もでている。あるスーパーの担当者は「コメの価格が下がる見通しはまだたっていない」と話している。