トランプ政権、中・大型トラックにも追加関税検討…3日発動の自動車関税では対象外
2025年4月24日(木)17時4分 読売新聞
トランプ氏=ロイター
【ワシントン=下里雅臣】米トランプ政権は23日、輸入する中型と大型のトラック、関連部品への追加関税を目的とした調査を始めたことを明らかにした。中・大型トラックは3日に発動した自動車関税の対象から外れていた。
具体的な追加関税率は明らかにしていないが、調査対象のトラックには現在、通常25%の関税が課せられている。上乗せされれば米国への輸出はハードルが上がる。
調査開始は官報で告知された。調査は、通商拡大法232条に基づき、商務省が22日から始めた。対象となるのは中型が車両総重量が1万ポンド(約4・5トン)〜2・6万ポンド(約11・8トン)で、大型はこれを超える大きさのものだ。「商品を運ぶための自動車」とし、車両本体に加え、エンジンや変速機、電装品など中・大型トラック向け部品も対象にしている。
調査では、米国内で必要となる台数規模やその供給網、輸入に伴うリスク、外国政府の補助金の状況などを検証する。
3日に25%で発動した自動車の追加関税は乗用車や小型トラックが対象になっている