USスチール、2四半期連続の最終赤字…日本製鉄の買収計画先延ばしで業績低迷長期化

2025年5月2日(金)19時55分 読売新聞

 米鉄鋼大手USスチールが1日発表した2025年1〜3月期決算は、売上高が前年同期比10%減の37億2700万ドル(約5400億円)、最終利益は1億1600万ドル(約170億円)の赤字(前年同期は1億7100万ドルの黒字)だった。減収は11四半期連続、最終赤字は2四半期連続となる。

 金利の高止まりによる需要の低迷などで、鉄鋼価格が落ち込んだことが響いた。日本製鉄に買収され、老朽化した高炉を改修するなどして経営再建する方針だが、計画が先延ばしになり、業績低迷が長期化している。

 一方、「物言う株主」として知られる米投資ファンドのサードポイントは4月30日付の投資家向け書簡で、「USスチールに重要な投資を行っている」と述べ、USスチール株を保有したことを明らかにした。日鉄によるUSスチールの買収について「経済的な合理性があり、『米国第一』の政策にも資するものだ」と指摘し、「統合は実現すると考えている」としている。(ニューヨーク支局 小林泰裕)

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