クラウドファンディング最新動向2025年4月:守護臣の約5,900万円調達などガジェット・ゲーム・キャンプジャンルが人気
2025年5月9日(金)11時47分 PR TIMES
株式会社LEAGUE(本社:東京都武蔵野市)が運営するクラウドファンディング専門メディア・CF NEWSは、2025年4月に紹介したクラウドファンディングプロジェクトの分析レポートを発表しました。
本レポートでは、各プロジェクトのジャンル、支援総額、支援者数、リターンの特徴などのデータを集計・分析し、4月における人気ジャンル、資金調達状況、成功プロジェクトの傾向を明らかにしています。
調査会社:株式会社LEAGUE
調査方法:CF NEWSの記事にて取り扱ったクラウドファンディングプロジェクトを集計・分析
調査期間:2025年04月01日 〜 2025年04月30日
調査結果サマリー
- プロジェクト件数が多いジャンル:約50%がガジェット関連プロジェクト
- 平均支援総額が高いジャンル:キャンプ、自動車関連、ゲーム
- 支援者数が高いジャンル:ゲーム
ジャンル分析
ガジェットが圧倒的シェア
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59927/271/59927-271-ab584c05bae07466e92889daafda82a3-617x799.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ジャンル別プロジェクト件数割合(2025年4月)
CF NEWSが4月に紹介した、支援が集まっているプロジェクト全54件を分析したところ、ガジェットジャンルが全体の約50%と圧倒的なシェアを占めました。
特に生活の質を向上させる実用的な製品が高い支持を得ており、元特殊部隊員の知識をもとに設計された護身用アイテム・守護臣は約5,900万円もの支援を獲得しています。他にも、単なる機能性だけでなく、使用シーンを具体的にイメージさせる提案力が強い商品が支援を得ています。
例:完全ワイヤレス平面磁界イヤホン・NeoBuds Planar(支援総額約2,200万円、支援者900人以上)、スマホをプロ並みカメラ化するガジェット・Fotorgear(約1,800万円、730人支援)など。
次いで食品・飲料、アウトドア・スポーツ、日本発・伝統系がそれぞれ約8%、美容・ファッション、健康・フィットネス、ゲーム関連プロジェクトがそれぞれ約4%を占めています。
健康・快適性:季節に合わせた需要の高まり
4月の特徴として顕著だったのは、夏を前にした暑さ対策や快適性を追求する製品への支持です。
夏用掛布団コンフォートは独自のエアースロー構造による冷感と通気性で1,600万円以上の支援を集め、ドライクーラーVer3も電気や冷媒を使わないエコな冷風機として1,150万円超の支援を獲得しました。
これらのプロジェクトは、気候変動による夏の暑さ増加を背景に、快適な睡眠や省エネ冷却といった現代的なニーズに応えています。
エンターテイメント:熱量の高いファン層を獲得
ゲームや趣味に関連するプロジェクトも大きな成功を収めています。
カードゲーム・トリニティドラフトは3,500万円を超え2000人以上の支援者を集め、Spell Fragmentsも1650万円超の支援を獲得。これらは単なる娯楽を超え、戦略性とリプレイ価値を強調したことが高評価につながりました。
サウナ関連プロジェクトも注目を集め、神奈川の人気銭湯・亀の湯が手掛けるサウナ施設・しずの湯に330万円・500人を超える支援を獲得し、現代のライフスタイルとしてのサウナ文化の広がりを示しています。
支援金分析
支援金額はプロジェクトにより大きく差があります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59927/271/59927-271-9fa39b87feed0251d78e110e1d05c13c-608x259.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ジャンル別平均支援総額(2025年4月)
平均支援総額は概算で数百万円規模ですが、中央値は約200〜300万円程度で、1,000万円以下の中規模プロジェクトが多数派です。一方、1,000万円を超える大型調達も複数見られ、上位プロジェクトが全体平均を押し上げています。
キャンプ・自動車・ゲームジャンルが高水準
ジャンル別の平均支援総額を分析したところ、キャンプジャンルが平均1,600万円(16,033,333円)と最も高く、次いで自動車ジャンルが平均1,400万円(14,500,000円)、ゲームジャンルが平均1,100万円(11,566,667円)と続きました。ガジェットジャンルも平均800万円(8,044,000円)と高い水準を示しています。
一方、果物ジャンルは平均220万円、健康ジャンルは平均240万円、ゴルフジャンルは平均300万円、夏物ジャンルは平均580万円となりました。
支援者数分析
支援者数もプロジェクトごとに幅があります。平均すると数百人規模ですが、商品単価やファン層によって異なります。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59927/271/59927-271-62994965b2fed193662e79a2d6701b94-590x307.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]ジャンル別平均支援者数(2025年4月)
ゲームジャンルの支援者数が顕著
支援者数のデータが得られたジャンルについて平均支援者数を算出したところ、ゲームジャンルが平均897人と最も多く、次いでゴルフジャンルが平均448人、ガジェットジャンルが平均252人、健康ジャンルが平均249人、果物ジャンルが平均247人となりました。
特にゲーム関連のプロジェクトが多くの人々からの支援を集める傾向が顕著であり、熱心なコミュニティの存在が支援を後押ししていると考えられます。
支援者数最多はMaltIceの3,100人超、手頃な価格帯の商品は数千人規模の支援者を集めています。一方、ウイスキープロジェクトのように支援者40人程度ながら高額支援(平均1人あたり約2万円超)となったケースもあり、少人数でも単価の高いリターンで目標達成する例があります。
リターン(支援特典)の特徴と傾向
調査したプロジェクトでは、魅力的なリターン設計が支援を集める重要なポイントとなっています。多くのプロジェクトで共通していたのは、以下のようなリターンの特徴です。
早期割引・限定価格
ほぼ全てのプロジェクトが、一般販売予定価格より安い早割(超早割・早割)や限定割引価格を設定していました。
三河木綿パンツのプロジェクトでは一般販売予定価格より20%OFFの価格設定が提示され、他のガジェットでも最大31%OFFなど大幅割引のリターンが用意されています。こうした期間・数量限定の割引リターンは支援者にとって大きな魅力となり、早期の支援を後押ししました。
クラファン限定品・特別仕様
支援者だけが手に入れられる限定版や特別セットも多く見られました。
オーディオ製品では限定カラーや追加アクセサリー付きセット、食品プロジェクトでは季節限定フレーバーの詰め合わせや支援者向け増量サービスなどがリターンとして提供されています(Makuake限定の先行販売セットや特典付きコース)。
これによりここでしか手に入らないという付加価値が生まれ、コアなファン層の支援獲得につながりました。
高額支援者向けプレミアム体験
一部プロジェクトでは、通常商品に加えて体験型のリターンやプレミアム特典を用意していました。伝統工芸や酒造プロジェクトでは、支援者向けの工房見学・体験イベントや限定試飲会への招待、名前を刻む権利などが設定されているケースがあります。
西堀酒造のウイスキープロジェクトでは高額支援者への限定ボトルや蒸留所ツアーといった特典が用意され、地域のファンから厚い支援を得たと考えられます。
セット割引・まとめ買い
ガジェット系では2個セット以上のまとめ買いリターンも一般的でした。
支援者は友人や家族向けに追加購入しやすい価格設定となっており、護身ライト・守護臣では5個セットとして通常よりも更に割り引いた30%OFFとして売り出すなど、幅広い購入パターンが用意されており、支援額を伸ばしています。
このように、需要に合わせたセット販売で客単価アップと普及促進を図る戦略も見られました。
2025年4月の傾向と今後の展望
2025年4月のクラウドファンディング市場には、以下のような傾向が見られました。
実用性と感性の融合:単なる機能だけでなく、感性に訴える要素を持つ製品が高い支持を得ています。
持続可能性への関心:環境に配慮した製品や資源の再利用・地域活性化に貢献するプロジェクトへの支持が高まっています。
季節商品の早期展開:暑さ対策やアウトドア関連の商品が4月から既に高い注目を集めています。
日本の伝統と現代技術の融合:伝統工芸や文化を現代的にアップデートした製品への関心が高まっています。
単なるモノの購入ではなく、そのプロジェクトが提案するライフスタイルや価値観に共感して支援する傾向が強まっています。今後も、生活の質を向上させる実用的な製品や、環境・社会課題に取り組むプロジェクトが引き続き注目を集めることが予想されます。
クラウドファンディングの最新情報や成功事例について、さらに詳しく知りたい方は、クラファン専門メディア・CF NEWS(https://cfnews.jp/)をご覧ください。業界の最新動向や注目プロジェクトについて、常に最新の情報を提供しています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/59927/271/59927-271-5fcf1667bf09a832a6074a0e52f645b3-738x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
会社名:株式会社LEAGUE
代表者:代表取締役 武智 翔太郎
本社所在地:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目8番4号 i-office吉祥寺
設立:2020年4月
事業内容:小売・卸事業、販売代行業、コンサルティング業
URL:https://league-jp.com/