市区町村とは違う「自然の住所」を知っていますか?「流域」を3D地図化 5/13公開

2024年5月13日(月)14時16分 PR TIMES

〜足もとの大地を流域でとらえる地図、防災などにも貢献〜

「地球とつながるよろこび。」を企業理念に掲げアウトドア事業を行う株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役CEO 春山慶彦、以下ヤマップ)は、日本全国の流域を網羅した3Dデジタルの「YAMAP 流域地図」をリリースしました。流域地図とは、私たちが暮らす場所を人間が作った行政区分ではなく、水の流れを基礎とした“流域”で表現した地図です。山・川・街・海を含めた大地の広がりである流域を、地図上で視覚化し、山を含めた自然資本の価値を分かりやすく伝えることに役立ちます。また、流域全体で治水対策を行うなど防災減災での活用も想定した地図になります。

[画像1: https://prtimes.jp/i/11352/215/resize/d11352-215-7923e5427bd4d9811fbd-2.png ]

流域地図:https://watershed-maps.yamap.com/maps


流域は地球の生態系の単位
「流域」とは「雨水が川に集まる大地の地形」を指します。私たちが暮らしている大地を含め、地球上のほぼすべての場所は、流域でとらえることができます。都道府県や市町村といった人間がつくった行政区分ではなく、水の流れを基礎とした生命圏の区分が流域です。その意味で、流域は地球の生態系の単位とも言えます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/11352/215/resize/d11352-215-dfd06e31a38a9b47d8e9-0.png ]

自然の恵みを育む山の価値を伝え、防災にも役立つ
現代では都市化が進み、山・川・街・海のつながりが見えにくくなっています。水、土、空気といった恵みを育む山の価値を、都市に住む人たちへどのようにしたらわかりやすく伝えることができるか、山に関わる事業者として課題を感じていました。

また、国内各地で毎年のように起きる豪雨災害に対して、効果的な治水対策の進め方に思いをはせてきました。行政区分という枠を超えて、降った雨は山を流れ、川に集まり、街に洪水をもたらします。山・川・街・海を個別にとらえた断片的な治水対策ではなく、山・川・街・海を一体でとらえることの重要性を感じてきました。

そこでヤマップは、流域思考の提唱者である慶應義塾大学名誉教授・岸由二先生たちにアドバイスをいただきながら、山・川・街・海を含めた大地の広がりを視覚的に表現する「YAMAP 流域地図」を開発しました。流域地図を通して、水・土・空気といった恵みを育む山の価値や山とのつながりを、都市に暮らす人たちへわかりやすく伝えるとともに、流域地図が総合的な治水対策を進める上での共通基盤になればと考えています。

「YAMAP 流域地図」の使い方
自分が暮らしている足もとの場所を流域地図で見ると、周囲に山々が表示されます。その山々は暮らしている街に恵みをもたらしてくれる源流の山であり、ふるさとの山です。

[動画: https://www.youtube.com/watch?v=xN6VHc0Kir0 ]


▼暮らしている場所の流域を知る
・地図上を選択すると流域がフォーカスされ、流域名が表示されます
・フォーカスされた地図上をさらに選択すると、入れ子構造の流域が表示されます
・同様の操作で、さらに分化した入れ子構造の流域を確認できます


▼源流の山を知る
・地図上を選択すると流域がフォーカスされ、山頂が表示されます
・山頂マークを選択すると、その山を含む流域がフォーカスされ流域名、山名が表示されます
・山名からYAMAPの山情報が閲覧でき、山を歩く情報はアプリ「YAMAP」が便利です

詳しくは、流域地図の使い方を参照ください
https://watershed-maps.yamap.com/howtouse


源流の山を歩いてみよう
流域地図で知り得た源流の山に自分の足で登り、普段暮らしている街を山から見下ろしてみましょう。すでに登ったことがある方も、流域という観点をたずさえて、歩き慣れた源流の山に登ってみると、山の見方や住んでいる街のとらえ方に変化があるかもしれません。


流域地図の今後の展開
 今回(2024年5月リリース)の流域地図はテスト版であり、今後、下記の機能を盛り込む予定です。
・流域を単位とした洪水浸水に関するデジタルハザードマップの表示
・流域を単位とした土砂災害に関するデジタルハザードマップの表示
・宇宙衛星観測画像を活用しつつ、水・土・大気、山・森・川・海などの自然資本を計測し、流域地図に表示



流域地図の活用や事業連携に関する問い合わせ
・小学校、中学校など学校での環境教育、理科・地理教育での活用
・治水対策、土地利用、インフラ強靭化などに関わる国や都道府県、地方自治体、不動産関係者などの活用
事業連携を進めながら、流域地図をアップデートしていきます。
お問い合わせはこちら:https://r.yamap.com/51424


ヤマップ代表取締役CEO 春山慶彦メッセージ
[画像3: https://prtimes.jp/i/11352/215/resize/d11352-215-88052a912e15a2bc91a3-0.jpg ]

気候変動が進む今、都道府県や市町村といった人間がつくった行政区分ではなく、水の流れを基礎とした流域という観点で、地域の暮らしや人間を含めた生きものたちの生命圏をとらえなおすことが何より重要です。また、治水をはじめ、食料やエネルギーなど生きていく上で欠かせないものや営みを、流域を単位に計測・可視化できれば、課題だけでなく各地域の可能性もより鮮明になると感じています。
流域から広がる足もとの大地こそが地球であり、世界であり、次世代に残したい風景である。そのような価値観を抱きながら日々を懸命に生きることが何より素敵で、かけがえのないことなんだ。流域地図がその一助になればと願っています。

参考資料
流域思考第一人者「岸由二」氏との対談:
動画:
「流域」で暮らしの感覚を取り戻す|「流域思考」岸由二 × YAMAP 春山慶彦 vol.1
https://youtu.be/Ng-cmPKhMYI

対談:
流域の観点で、足もとの大地をとらえなおす|「流域思考」の岸由二先生に聞く【Part 1】
https://yamap.com/magazine/55224

スタンド・バイ・ミーの年齢で母地図(マザーマップ)が決まる|「流域思考」の岸由二先生に聞く【Part 2】
https://yamap.com/magazine/55226


YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大級の登山・アウトドアプラットフォームです。(2021年8月 登山アプリ利用者数調査 [App Ape調べ])
2024年4月に累計430万ダウンロードを突破。
URL:https://yamap.com/

株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
 1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
 2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
 3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
 4. ガイドと登山者をつなぐ山旅のプラットフォーム「YAMAP TRAVEL」の運営
 5. 自然特化型クラウンドファンディング「YAMAP FUNDING」の運営
 6. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/

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