なぜ「できる人ほど常に即レス」なのか…成功する人たちが必ずやっている"小さいけれど重要な習慣"

2024年5月15日(水)9時15分 プレジデント社

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maruco

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お金持ちになる人は、どこが違うのか。投資家の嶋村吉洋氏は「億万長者に共通しているのは、当たり前のことを当たり前にやる姿勢だ。些細な行動もおろそかにしない人が、周囲から信頼を得ることができる」という——。

※本稿は、嶋村吉洋『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。


■「何も思いつきませんでした」でもいいから即レスする


唐突ですが、幸せなお金持ちになるには、何が必要でしょうか?


まず基本として、「当たり前のことを当たり前にやる」ことです。


「え、そんなこと?」


拍子抜けするかもしれませんが、私はそれしかないと断言すらできます。


当たり前のことを当たり前にできるということは、幸せな億万長者になるために欠かせない要素です。


たとえば私たちのコミュニティメンバー同士で徹底しているのは、何より「レスポンスを早くする」ことです。


寄せ集めの人の集まりですから、それぞれ向き不向きがあって、できることとできないことがあります。


特に若手社員であれば、「何かアイデアはないか」とか「気づいたことはなかったか」と訊かれても、「大したことは答えられない」という人が大半でしょう。


写真=iStock.com/maruco
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でも、「自分が気づいたことはこれくらいです」とか、「ごめんなさい。何も思いつきませんでした。僕はスルーして進めてください」などと言っておけば、そこで進行がストップすることはありません。


逆に、ものすごく貴重な意見があったとしても、レスポンスが遅ければ、その分、全体に遅れが出るのです。


だから、「レスポンスが早い人」ほど、どんなコミュニティの中でも信頼されます。


■挨拶も礼儀作法も当たり前のことを当たり前にやる


もう1つ、「当たり前のことを当たり前にやる」という点では、普段の挨拶や、礼儀作法も、とても大事です。


私自身もそうですが、私たちのコミュニティには、一般企業にまったく属したことのない人もいれば、会社でマナー研修などを受けていない人もいます。


それではお互いのコミュニケーションで誤解が生じたり、認識の差からギスギスした関係になりかねないというので、皆でマナー研修を受けています。


当たり前ですが、誰だって、挨拶をまったくしない人よりも、気持ちよく挨拶をする人と、一緒の時間を共有したいですよね?


そんな基本的なことから、幸せな億万長者になる道は始まっています。


■億万長者は最低30分前には待ち合わせに到着する


16歳のころから、億万長者と呼ばれる人たちと接してわかったことがあります。


彼らの一番の特徴として挙げられることは、「微差にこだわる」ということです。


具体的に、その差はどんな行動に表れるのでしょう?


・約束の時間ギリギリではなく、最低でも30分前に到着する
・自分が他人にしてほしいことを、まず自分が行なう
・どれだけ忙しくても適度な運動をする
・無駄なサブスクリプションなどがないか見直し、極限まで固定費を削る
・毎日短時間でも読書をする
・毎日親に感謝の連絡をする
・自分から気持ちの良い挨拶をする
・思いついたことは、その場でやるか、すぐにタスク化する
・何時に寝ても、毎日同じ時間に起きる
・可能なかぎり、アナログでコミュニケーションをとる
・きちんと謝る
・あるべき物があるべき所に必要なだけある状態を保つ


ほかにもあります。


・必ず「沸点」を超える仕事をする
・トイレを使用した後は、必ず軽く掃除する
・何かをもらったり、恩を受けたら、後日お会いする際に具体的にお礼を伝える、またその関係者の方に嬉しかったこととして伝える
・1つ買ったり手に入れたら、同じ目的のものを1つ捨てる
・次の人が使いやすいように、その場を去るときは現状復帰以上に整える


たとえば、これらのことですが、すべて「やったほうが良いこと」でありながら、実際にやっている人は少ないのではないでしょうか。


■毎日1ページずつ書いていれば素人でも本が書ける


「本を書く」ということを考えてみてください。


素人にはとてもできない。大変な仕事のように思えます。


でも、「毎日1ページの文章を書く」と言えば、さほど難しいことには感じませんね。


この1ページの文章、1週間や2週間では、7ページとか14ページの文章にしかならず、ただのメモ程度の中身です。でも、1年365日、毎日1ページずつ書き続ければ、随分と厚い内容になります。


「自分も本を書けるかも」。そう思えてきませんか?


もっとも、365ページの文章を書いたとして、中身がそれで保証されるわけではありません。


ネガティブなことを毎日書けば、ネガティブな内容の本になるし、ポジティブなことを毎日書けばポジティブな内容の本になります。


写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fizkes

ここでお伝えしたいのは、毎日の微差は時間が経つにつれて大差となり、人生に違いを作るということです。


■お金持ちは決断力や先見性よりも誠実さを重視する


レスポンスの早さとか、ビジネスマナーとか、微差にこだわるとか、まずは「当たり前のことを当たり前にやる」ということを述べましたが、「億万長者になるような人には、もっと人一倍優れた特殊な能力が備わっているのではないか」と想像する人も多いでしょう。


お金に対する嗅覚とか、人が思いつかないアイデアをひらめく発想力とか、あるいは万人を平伏させるようなカリスマ性とか……。イマイチ納得できない皆さんには、有名な自己啓発の作家である本田健さんが、1万2000人の高額納税者にアンケートをとって書き上げた『普通の人がこうして億万長者になった』(講談社α文庫)という本を紹介しましょう。


それによると億万長者の人生には、次の10の特徴があることが多いそうです。


(1)好きなこと、得意なこと、喜ばれることを仕事にしている
(2)誠実なこと、健康なこと
(3)運が良いこと
(4)危機を乗り越える力があること
(5)人に応援されること
(6)メンターがいること
(7)パートナーと良い関係を持っていること
(8)子供の教育を独特に考えていること
(9)長期的な視野を持つこと
(10)決断を上手にすること


(1)の「好きなことを仕事にする」の次に、真っ先に挙げられているのが、やはり「誠実であること」で、それは決断力や先見性よりも、ずっと大切になっているわけです。


どうしてかと言えば、それはコミュニティ運営の根幹に関わることだからだと思います。


■どんなに偉くてもトゲトゲしい人に心は許せない


商売で成功するには、何万、何千ではなく、ほんの数十の仲間を集めることからスタートするだけでいいのです。そんな仲間に、あなたならどんな人を選ぶでしょうか?


これは「ご近所のコミュニティ」を考えてみればいいのです。


どんなに社会的な地位のある人でも、愛想が悪くトゲトゲしい人だったら、近所付き合いどころか、そもそも話しかけられることすらないでしょう。


頭がよく能力はありそうでも、信頼できない人であれば心を許すことはできません。そんな人が近所にいて、あなたの家に現金1億円があったとしたら、


「絶対にあの人にはバレてはいけない」


とビクビクし、警備会社と契約するなどしてセキュリティレベルを上げるかもしれません。


でも、近所が信頼できる人だらけだったら、そんな必要はないのです。


古き良き田舎の村ではありませんが、家のカギをかけずに安心して出かけられるような状況だってありうるわけです。


■信頼関係がないと余計なコストがかかる


もうお気づきでしょうが、信頼関係がないとコストがかかります。逆に言うと信頼関係があるとコストが低くなります。



嶋村吉洋『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所)

たとえば、信頼関係がある仲間ならば、一緒に仕事をする際に、相手のことや相手の会社について、いちいち調べるお金や時間をかける必要がないですし、自宅に鍵をかける必要すらないかもしれません。


このように、「能力が高いこと」よりも、「人から信頼されること」のほうが、仲間として大事にされやすくなるのです。


結果、信頼される人は、お金が入ってくるような幸運に恵まれやすくなります。


「誠実なこと」が「運が良いこと」につながると、億万長者の人たちは考えている。


非常に興味深いですね。


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嶋村 吉洋(しまむら・よしひろ)
投資家
兵庫県出身。10代で起業し、実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で活躍。現在は投資家として、テレビ東京、オリコン株式会社など数社の大株主に。著書に『うまくいくリーダーだけが知っていること』(きずな出版)がある。
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(投資家 嶋村 吉洋)

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