英GDP、1~3月期は0・7%増…米関税発動前の駆け込み輸出が寄与したか
2025年5月15日(木)23時2分 読売新聞
イギリス・ロンドンの時計塔「ビッグ・ベン」と英国国旗「ユニオンジャック」
【ロンドン=中西梓】英統計局が15日発表した2025年1〜3月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・7%増だった。このペースが1年続くと仮定した年率換算では、前期比2・9%増だった。
GDPの6割を占める個人消費は前期比0・2%増だった。住宅費などが増加した。産業の部門別では、小売業などを含むサービス部門が幅広い分野で活発化し、0・7%増と成長をリードした。製造業も0・8%増となった。
貿易赤字の減少もGDPを押し上げた。輸出量は前期比3・5%増で、輸入量の2・1%増を上回った。米国への輸出が急増したためで、米国のトランプ政権の関税政策を受けて駆け込み輸出が起きたとみられる。