触感評価の新時代を切り開く、QUANTITEXTURE(TM) 物理データで触り心地を可視化する革新的技術

2025年5月19日(月)11時47分 PR TIMES

2025年8月1日より発売開始。5月21日からの人とくるまのテクノロジー展2025にて製品を展示

カトーテック株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:加藤敦子)は、指触感の「心地よさ」や「違い」を、従来の力学的特性ではなく、感覚の源である機械受容器から評価する、新技術を取り入れた試験機「QUANTITEXTURE(TM) クオンティテクスチャー」を、2025年8月1日より正式に販売開始いたします。
QUANTITEXTURE(TM)は、「触感」という主観的で個人差の大きい感覚を、人の感覚に近い指標で評価できる革新的な技術です。2021年の製品発表以来、数多くのお問い合わせをいただき、満を持してのリリースです。※
※当初は2021年秋の販売を予定しておりましたが、最終段階でのデータ検証・性能向上を優先し、さらなる研究開発・改良を重ね、今回の正式販売に至りました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77829/16/77829-16-799e6f297b1aa4096ed09df5119a663b-3900x2042.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

一般的な「触り心地評価」とは? 現在の課題とQUANTITEXTURE(TM)が革新的な理由

従来の「触り心地評価」は、物体や材料が力を受けたときにどのように変形・運動するかを測定します。たとえば引っ張り時の「引張り特性」、曲げ時の「曲げ特性」、なでたときの「摩擦特性」などの力学特性を測定し、素材の手触りを評価するものでした。カトーテックが製造・販売するKES(R)風合い試験機では、これらの力学特性に基づき、素材や材料、製品の品質や快適性、また総合的な手触り感(良し悪し)を評価することが可能です。

しかし、ガラスや樹脂などの硬質素材では、力学的な触り心地評価と実際の官能評価が一致しないケースが多く、ユーザーから課題として指摘されてきました。

QUANTITEXTURE(TM)はこうした課題に対し、「力の測定」ではなく「人の感じ方そのもの」に着目。人がものに触れた際に反応する指の4つの機械受容器(FAI、FAII、SAI、SAII)の周波数特性を解析することで、より人の感覚に近い評価を実現します。これにより、従来は官能評価との相関を得ることが難しかった硬質素材(ガラスや樹脂、金属など)においても、触感評価を可能にしました。現在は、硬質素材だけでなく、布や不織布のような柔軟素材にも対応可能なセンサーも開発中です。

従来機からの主なリニューアル点

製品の再現性・精度をさらに高めるため、全面一新しました。

【機構】
膨大な量※かつ素材そのものだけに反応する周波数を取り込むため、外的影響を抑える機構
※1秒に対する取り込み点数は3000点

【センサー】
微細な振動を拾うため5g分銅による荷重方式を採用。高感度検出可能な極薄センサーを開発
X軸(横)とZ軸(縦)の振動を取得できる高感度センサー

【ソフトウェア】
4つの機械受容器が反応を起こした際のしきい値を見直し、複数のしきい値のパターンを選択できるようソフトを改良

「これが一番いいけど、試験機では結果が違う」を可能に

材料配合のわずかな違いによって、触り心地は大きく影響を受けます。特に硬質素材においては、人が敏感に感じ取る 繊細な差異を“数値で捉える”ことは、従来の物性試験機では困難とされてきました。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77829/16/77829-16-50177bfdf154ec2813422d6fa422b28b-925x657.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]例)3つの素材の中で「C」が一番「さらさら」していると感じる
▶「さらさら」や「つるつる」といった言葉で表現される素材は、レーダーチャートの結果が小さくなる傾向にあります。

▶「ざらざら」のような凹凸感のある素材については、レーダーチャートの結果が大きくなる傾向にあります。







[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77829/16/77829-16-1c524200def9cd68dc3baf554a7caa5d-2850x1222.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

約10年にわたる共同研究の成果

本開発は、2016年より慶應義塾大学 竹村研治郎教授とともに進めてきた共同研究に基づいています。「官能評価と物性値が一致しない」という産業界の悩みに応えるべく、長年の実証実験を経て、QUANTITEXTURE(TM)が誕生しました。

展示会出展情報

本製品は、2025年5月21日(水)から開催される「人とくるまのテクノロジー展2025」にて、実製品を出展します。

製品情報

製品名:QUANTITEXTURE(TM) Tactile01 クオンティテクスチャータクタイル01 
発売日:2025年8月1日(金)
用途:材料や素材、製品の研究開発向け製品


【会社概要】
社名:カトーテック株式会社 本社所在地:京都府京都市南区西九条唐戸町26番地
代表取締役:加藤 敦子
事業内容:KES(R)風合い試験機、触り心地・触感評価試験機、オーダーメイドの特殊産業用機械の製造販売
設立:1961年9月1日

※「KES」「KAWABATA EVALUATION SYSTEM」は、カトーテック株式会社の登録商標です。

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