【ブッダの次は、ノブナガ!?】円城塔さんによる最新作『去年、本能寺で』を5月29日に発売いたします
2025年5月29日(木)13時48分 PR TIMES
『道化師の蝶』(芥川賞受賞)や『文字渦』(日本SF大賞)など話題作を次々と発表し、常に表現の可能性を探求し続ける著者の最新作『去年、本能寺で』を5月29日(木)に新潮社より刊行いたします。
織田信長が幾度となく転生して秀吉を叱りつけ、時をかける明智光秀が斎藤道三を分裂の危機に追い込み、伝説のアイドル・親鸞の息子、善鸞が一切衆生を浄土に誘うべくツアーを敢行する——歴史小説かと思いきや、本格ミステリあり、スペースオペラあり、アイドル活劇あり、異世界転生まであり。精緻な史料読解と異形の想像力が和合する、珠玉の歴史×SF短編集です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/2080/47877-2080-0460dad3b1987b24a0da45871093a2e1-1348x1939.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]東京2020パラリンピック公式アートポスターを担当し、世界から注目を集めるアーティスト・山口晃さんによる『當卋おばか合戦—おばか軍本陣圖』が本書の表紙を飾ります!
■『攻殻機動隊』最新アニメ脚本で注目! 円城塔の想像力が産み出す”戦国”とは? あらすじを一部公開します!
♦ 去年、本能寺で——本能寺の変で没した織田信長の”その後”
織田信長は死んだが、滅びなかった。転生を繰り返しながら、今日も秀吉へのぼやきが止まらなかった。“猿”はグローバルな視座に乏しく、対外戦争というものをとんと理解していなかった。「お前が遊んでいるのは『信長の野望』世界版にすぎん」転生した信長、秀吉を大いに𠮟る!
♦ 偶像
——「みんなー、念仏してるー?」親鸞の息子、善鸞がアイドルに!?
伝説のアイドル親鸞。その息子の善鸞は神曲を引っ提げツアーを敢行する。「みんなー、念仏してるー?」「善鸞、緊張してるんだけど」「まず、聞いてもらった方が早いと思うんだ」「だからいきなりいくよ」
「「「浄土和讃」」」
ジョードスクールアイドル計画、始動!
♦ 幽斎闕疑抄
——死が迫りくる籠城戦も、AIにおまかせ!?
天下分目の決戦、関ヶ原の戦いが間近に迫っていた。当代随一の軍事・文事AIとして誉れ高い細川幽斎は、手勢五百と田辺の城に籠り、西軍一万五千と対峙する。攻め手の旗印を眺めながら、AIとしての来し方に思いを馳せる。やがてきたるべきAI合戦絵巻。
■ 著者・円城塔さんによるコメント
毎度法螺話におつきあい頂き有り難う御座います。自分の中では『文字渦』『コード・ブッダ』『去年、本能寺で』で偽史三部作ひとまとまりの感があります。
より大きな嘘をつけるように精進していきたいと存じます。
■ 発売前から話題沸騰!! 脇役を捨てて暴走するルビ(振り仮名)たち!
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/2080/47877-2080-238cd7529bd8aa12fe64418346ca98e8-660x318.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]本書のページをめくる誰もが困惑するのが、物語の筋を食わんばかりの勢いで、紙上に繫殖するルビ(振り仮名)たち。発売にあわせて、”暴走するルビ”たちが躍動して、未だかつて見たことがない日本史の扉を開く本書収録作「タムラマロ・ザ・ブラック」の試し読みを特別公開中です。ネット上では「すごいルビ」と早くも話題沸騰。「坂上田村麻呂は黒人であった」という説に端を発する、予測不可能な物語をぜひともご体験ください。
「タムラマロ・ザ・ブラック」試し読み
https://www.shinchosha.co.jp/book/331163/preview/
試し読みはこちら :
https://www.shinchosha.co.jp/book/331163/preview/
■ 書籍内容紹介文
戦国の世にシンギュラリティ到来!?——信長は秀吉の体たらくに憤り、幾度なく転生する。本能寺で没したはずの信長が増殖と拡散とを繰り返す表題作ほか、戦国随一の軍事・文事AIとして誉高い細川幽斎が、関ヶ原の戦いを前にして自らの越し方に思いを馳せる『幽斎闕疑抄』。黒人であった坂上田村麻呂(カエサル)が蝦夷(ガリア)に攻め入って阿弖流為(ウェルキンジェトリクス)と対峙する『タムラマロ・ザ・ブラック』。伝説のアイドル・親鸞の息子がアルバムツアーを敢行し、浄土(ピュア・ランド)へ衆生を誘う『偶像』など、精緻な史料読解と圧倒的な想像力を駆使して、時空をスキップする戦国SFラプソディ!■ 著者紹介
円城塔(えんじょうとう)1972(昭和47)年北海道生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2007(平成19)年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞受賞。2010年『烏有此譚』で野間文芸新人賞、2011年早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、2012年『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞、2017年『文字渦』で川端康成文学賞(表題作に)、2018年日本SF大賞、2025年『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』で読売文学賞を受賞。他の作品に『Self-Reference ENGINE』『プロローグ』『エピローグ』などがある。
■ 書籍データ
【タイトル】去年、本能寺で【著者名】円城塔
【発売日】2025/5/29
【造本】四六判変型
【定価】2,090円(税込)
【ISBN】978-4-10-331163-8
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/331163/