東京23区の消費者物価、5月は前年同月比3・6%上昇…コメ値上がりで2年4か月ぶり高水準
2025年5月30日(金)12時14分 読売新聞
東京都上空(読売ヘリから)
総務省が30日発表した5月の東京都区部の消費者物価指数(2020年=100、中旬速報値)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合が110・5だった。前年同月より3・6%上昇と、2年4か月ぶりの高水準だった。コメなど食品を中心に幅広い品目が値上がりした。
上昇率は前月(3・4%)より0・2ポイント拡大した。ロシアのウクライナ侵略によるエネルギー価格上昇や円安の影響が表れた23年1月(4・3%)以来の水準だ。
生鮮食品を除く食料は6・9%(前月は6・4%)と伸びが加速した。高騰が続くコメ類は93・7%と、比較可能な1971年以降の最大値だった前月(93・8%)とほぼ同じだった。コメを使う外食のすし、おにぎりも上昇した。食品以外では宿泊料の値上がりが目立った。
一方、家計の実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3・4%上昇で、前月と同じだった。