建物計画の初期段階でCO2排出量削減効果とコストを比較検証できる「カーボンデザイナー E-CO BUILDER(TM)」を開発
2024年11月14日(木)11時46分 PR TIMES
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、建物計画の初期段階で省エネ技術によるCO2排出量削減効果と、コストの増減率を瞬時に比較検証し、お客様の方針決定を支援するシステム、「カーボンデザイナー E-CO BUILDER(エコビルダー)」を開発しました。
1.開発の背景
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建設時のCO2排出量削減に加え、建築物運用時のCO2排出量削減も重要な課題となっています。基本計画のような早期の段階に、未確定な部分があっても投資効果を検討したいというお客様のニーズは年々高まっていますが、カーボンニュートラルに向けた投資とその効果は、現状では建築物の詳細な仕様が決まらないと把握できないため、計画初期段階の意思決定が困難であるという課題があります。
今般、計画初期段階における、当社のCO2排出量予測システム「カーボンデザイナー(R)(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20231102_1.html)」と建築物省エネ化設計ツール「ZEB Ready簡易評価システム(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20230713_1.html)」をそれぞれ発展させて連携させることで、建築物運用時のCO2排出量削減効果にフォーカスし、営業から設計まで包括的に利用可能な「カーボンデザイナー E-CO BUILDER」を開発しました。
2.「カーボンデザイナー E-CO BUILDER」の機能
(1)初期計画案でシミュレーション可能
本システムは、計画地を地図上で指定し、仕様設定を切り替えて瞬時にシミュレーションができます。これにより、敷地や計画案の情報を基にお客様とのコミュニケーションを通じて、仕様や予算などの検討を進めることができます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-e3e7cab670212f7d8a565878ba0f5e93-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]計画情報入力画面
(2)詳細な建築仕様、設備仕様の設定
まず、建築物の幅・奥行き・階数を指定することで、延床面積やZEB認定における基準ビルの数値などを算定します。その後、建築仕様、設備仕様を設定すると、基準ビルに対しての省エネ効果やCO2排出量の削減効果が算出され、同時に基準ビルに対してのコストの変動も算出されます。
建築仕様は、メインファサード方向、ガラス種別、庇の有無、躯体の仕様を設定できます。躯体の仕様は、当社開発技術の低炭素型のコンクリート「クリーンクリート(R)(https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d074.html)」やハイブリッド木造といった低炭素型資材の設定も可能です。
設備仕様は、空調仕様、換気、照明、給湯に加えて、太陽光発電といった創エネ設備の有無を設定できます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-e033e8226247ddaa45e3415ab003c529-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]建築仕様入力画面
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-e73aa4d925ca7cadaa1ff8137d0cc04d-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]設備仕様入力画面
(3)効果とコストの見える化でお客様の方針決定を支援
シミュレーション結果は、建設時と建築物運用時のCO2排出量の削減効果、建設時のコスト、運用時の年間コスト、BEI値(※1)として表示されます。各種の仕様の設定を変更すると、瞬時にそのシミュレーション結果が算出され、さまざまなパターンでの検討が可能になることで、お客様の事業計画に基づいた迅速な方針決定を支援します。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-dcbb78b7759bf9b13992fbf434e74e4b-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]シミュレーション結果画面
3. 今後の展望
現在、カーボンデザイナー E-CO BUILDERはオフィスビルのみを対象としていますが、今後開発を継続し適用される建物用途を拡大するとともに、カーボンニュートラルに資するソリューションを拡充していきます。
これからも大林組はカーボンニュートラルにつながる技術やツールの開発に積極的に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
※1 BEI値(Building Energy Index)
基準建築物と比較した設計建築物の一次エネルギー消費量の比率。数値が少ないほど省エネルギー性能が良い
1.開発の背景
2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建設時のCO2排出量削減に加え、建築物運用時のCO2排出量削減も重要な課題となっています。基本計画のような早期の段階に、未確定な部分があっても投資効果を検討したいというお客様のニーズは年々高まっていますが、カーボンニュートラルに向けた投資とその効果は、現状では建築物の詳細な仕様が決まらないと把握できないため、計画初期段階の意思決定が困難であるという課題があります。
今般、計画初期段階における、当社のCO2排出量予測システム「カーボンデザイナー(R)(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20231102_1.html)」と建築物省エネ化設計ツール「ZEB Ready簡易評価システム(https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20230713_1.html)」をそれぞれ発展させて連携させることで、建築物運用時のCO2排出量削減効果にフォーカスし、営業から設計まで包括的に利用可能な「カーボンデザイナー E-CO BUILDER」を開発しました。
2.「カーボンデザイナー E-CO BUILDER」の機能
(1)初期計画案でシミュレーション可能
本システムは、計画地を地図上で指定し、仕様設定を切り替えて瞬時にシミュレーションができます。これにより、敷地や計画案の情報を基にお客様とのコミュニケーションを通じて、仕様や予算などの検討を進めることができます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-e3e7cab670212f7d8a565878ba0f5e93-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]計画情報入力画面
(2)詳細な建築仕様、設備仕様の設定
まず、建築物の幅・奥行き・階数を指定することで、延床面積やZEB認定における基準ビルの数値などを算定します。その後、建築仕様、設備仕様を設定すると、基準ビルに対しての省エネ効果やCO2排出量の削減効果が算出され、同時に基準ビルに対してのコストの変動も算出されます。
建築仕様は、メインファサード方向、ガラス種別、庇の有無、躯体の仕様を設定できます。躯体の仕様は、当社開発技術の低炭素型のコンクリート「クリーンクリート(R)(https://www.obayashi.co.jp/solution_technology/detail/tech_d074.html)」やハイブリッド木造といった低炭素型資材の設定も可能です。
設備仕様は、空調仕様、換気、照明、給湯に加えて、太陽光発電といった創エネ設備の有無を設定できます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-e033e8226247ddaa45e3415ab003c529-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]建築仕様入力画面
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-e73aa4d925ca7cadaa1ff8137d0cc04d-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]設備仕様入力画面
(3)効果とコストの見える化でお客様の方針決定を支援
シミュレーション結果は、建設時と建築物運用時のCO2排出量の削減効果、建設時のコスト、運用時の年間コスト、BEI値(※1)として表示されます。各種の仕様の設定を変更すると、瞬時にそのシミュレーション結果が算出され、さまざまなパターンでの検討が可能になることで、お客様の事業計画に基づいた迅速な方針決定を支援します。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/118168/73/118168-73-dcbb78b7759bf9b13992fbf434e74e4b-1920x1080.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]シミュレーション結果画面
3. 今後の展望
現在、カーボンデザイナー E-CO BUILDERはオフィスビルのみを対象としていますが、今後開発を継続し適用される建物用途を拡大するとともに、カーボンニュートラルに資するソリューションを拡充していきます。
これからも大林組はカーボンニュートラルにつながる技術やツールの開発に積極的に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
※1 BEI値(Building Energy Index)
基準建築物と比較した設計建築物の一次エネルギー消費量の比率。数値が少ないほど省エネルギー性能が良い