伝統を守りながら革新へ。田中疊店の畳トートバッグと新たな歩み

2023年11月20日(月)11時0分 PR TIMES STORY

田中疊店は東京都大田区大森で創業120年になる国産畳専門店です。

現在は私、四代目田中宏幸が運営しております。主に畳工事がメインの事業となります。対象としては一般住宅、お茶室、寺社仏閣、商業施設等になります。手作業をベースにしているため、作業スペースがあればどこでも畳作業は可能です。2023年はアメリカにて現場での畳工事の作業も行っています。また同年に法人化して株式会社reclaとしてさらに事業の発展を目指して出発しました。「畳を通して日常生活にアクセントを」を理念として活動をしています。

四代目田中宏幸の畳製作風景

当社が新たなチャレンジとして畳トートバッグをリリースしました。コンセプトは「遊郭」です。帆布のトートバッグに畳のクラッチバッグを差し込んだ仕様となっており、畳の存在がチラリと見えるようなデザインとなっています。

このストーリーでは、畳を使ったトートバックの開発の裏側について紹介します。

田中疊店がプロデュースした畳トートバッグ


新しい畳の魅力を引き出す「遊郭」というテーマ

畳工事をする際、畳(イグサ)の端材が出ます。この端材を使用して何か出来ないかと考えていた時に、取引をしている信用組合の方から、キャンプファイヤーの「MOTTAINAIみらいプロジェクト」に参加しませんかと声をかけて頂いたことがきっかけとなりました。この時、畳を身に着けることが出来れば面白いと考え、バッグにたどり着きました。

私は「畳の可能性を広げたい」という思いで活動をしていました。その一つとして、畳の一般的なイメージである「癒し」や「リラックス」とは別のイメージを表現したいと思っていました。それは「興奮」や「エロさ」のようなイメージです。そこで考えた具体例として上がったテーマが「遊郭」でした。このテーマになったもう一つの理由として、大正時代の世界観を今後の畳の使い方として参考にしたいと考えていたことです。大正時代は和の世界観に、洋の世界観が急激に流入してきて、和と洋の世界観が入り交ざった特殊な時代だと感じていました。現在は洋の世界観ににどのように和の世界観を入れるかを考える時代だと思っています。特に遊郭が洋と和の世界観が入り交ざった特殊な世界観だと思い、その世界観を畳の表現として参考にしました。

畳をアクセントにした洋風デザインバッグ

このデザインにするために、意識したことは畳をアクセントとして使用することです。畳はとても存在感のある素材です。畳が入っている空間は「和室」と認識されます。そのためこのバッグをデザインする際、出来るだけ洋の世界観に畳を溶け込ませるように考えました。この畳の部分はセカンドバッグのようになってます。しかし、ベースの帆布のバッグに収納することで畳の部分がアクセントとして見えます。またアクセントカラーとして、紅色や紫色を使用することで優美さや麗しさを表現しています。また中身の紫色の生地がチラリと見えることで気だるさも表現しています。

バッグの中身と持ち手

海外で生活している方からのアイデアを取り入れ、様々なシーンに対応

バッグ製作に関しては、Prime Developments Co.,Ltdの藤田大介氏に協力して頂きました。藤田氏は香港でバッグ製作をされています。なかなか畳という特殊な素材を使用したバッグを製作してくれる方が見つかりませんでした。しかし、藤田氏は興味を持ってこのプロジェクトに参加してもらいました。海外で生活、活動されている方は日本の文化的なモノにとても敏感で積極的なため、色々アイデアを共有しながらバッグを製作していきました。

バッグの製作風景

畳という自然素材を使用することからベースとなる帆布はコットンを使用しています。畳は色が変わっていく特性から、ヌメ革を持ち手の部分や底に使用することで、時間経過と共にバッグ自体が馴染み、表情が変わっていきます。シンプルなデザインのようで、アクセントとして和の要素を入れています。そのため、様々なシーンに合うデザインとなっています。日本だけではなく、海外のシーンでも合うデザインとなっています。畳という特殊な素材を使用しているので、海外の方々からの興味を引くものとなっています。

畳トートバッグと様々な場所への旅

新しい畳活用法の探求。田中疊店の挑戦

初代から今まで畳工事をメインに事業を行ってきました。しかし、昨今は和室が減少すると共に床材としての畳の数も減少しています。床材としての畳はほとんどの日本人は知っていますが、そもそも畳がどんなものかを知っている日本人はあまりいません。このことが私が畳職人になる動機でもあります。床材だけでない使用方法にも大きな可能性があると考えています。

そして畳は趣向品だと思っています。これは当たり前のように生活の一部であった床材から、畳を好きな人が和室として使用するようになってきたように感じるからです。そのため趣向品らしく畳を色々楽しめるようにサービスを考え続けていきたいと思います。

今回の畳トートバッグはチャレンジの一つです。アイテムプロデュースだけではなく、空間デザインの場でも、素材そのものを含めて畳の可能性はまだまだあります。1000年以上、内装の床材として使われ続けてきました。私は元々、空間デザインの会社で空間CGを制作していました。その経験を生かして新しい畳の使用方法を模索しています。

田中疊店が提案する新たな畳空間イメージCGや、畳のアートワーク、アウトドア和室

畳トートバッグ製品情報

畳トートバッグの製品情報

サイズはW(T58cm/B36cm)×H34cm×D13cmです。黒帆布のトートバッグと、畳クラッチバッグのセットの製品です。畳クラッチバッグがトートバッグに収納され、畳をアクセントとして見せます。トートバッグの持ち手、畳バッグにはヌメ革を使用しており、使えば使うほど味が出ます。トートバッグ内にはPCケースがあり機能的な作りとなっています(※)。トートバッグ内底にも畳を使用しています。インテリアとしても映えるデザインとなっています。熊本県産畳表(イグサ)を使用しています。

※13インチのノートPCまでが収納できます。

使用上の注意

・イグサは水に弱いため、雨天時のご利用はお気を付けください。

・畳表はひっかき傷には弱いのでご注意下さい。

・紫外線を長く浴びると製品の日焼けが早まることがございます。

・製品に染みついてしまった染料や汚れは落ちづらいことがございます。

・気温や湿度の高い場所に長時間放置すると、カビが生じる原因となりますのでご注意下さい。(時々、乾いたタオル等で拭くと効果的です)

田中疊店情報

ホームページ:https://tatami-tanaka.com/

ネットショップ:https://tanaka-tatami-ec.shop/


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