灯台クルーズ×推理ゲームで圧倒的没入感を体感、尾道灯台群の観光コンテンツ活用を図る実証実験を実施しました

2024年12月9日(月)13時17分 PR TIMES

2024年11月21日(木) 場所:尾道灯台群(広島県尾道市)ほか

おのみち灯台てらすプロジェクト(株式会社テレビ新広島と株式会社omoroiによるコンソーシアム)は、2024年11月21日(木)、広島県尾道市の歴史的な灯台群を観光資源として活用し、旅行者の宿泊需要創出につなげるための実証実験とシンポジウム「おのみち灯台てらすプロジェクト」を尾道市内で実施しました。
この取り組みは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けたものです。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3131/77920-3131-109f18872796b9215478fc5b85fad74b-1024x683.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<実施背景>
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3131/77920-3131-c550f40b7c9efbaa29e88539840f29ba-1025x683.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]今年、重要文化財指定を受けた大浜埼灯台
瀬戸内海に面した尾道市は、今年8月に国の重要文化財に指定された大浜埼灯台をはじめ、歴史的な灯台を複数有する地域です。古くから海上交通の要所として栄え、各時代の豪商の寄進で建立された神社仏閣が今も市内に点在しています。ノスタルジックな街並みを縫うように坂道と階段が続く独特の街並みは、映像作品のロケ地としても人気があり、近年は“サイクリストの聖地”としても知られています。
その反面、近年の観光需要の変化に伴い、尾道の宿泊施設の利用率は低下しています。私たち「おのみち灯台てらすプロジェクト」は、尾道の灯台群を観光資源として見つめなおすと共に、体験型コンテンツを開発することで観光需要の喚起を図ろうと考えています。今回はその第一弾として、「灯台を海から見るクルージング」と「推理ゲーム(マーダーミステリー)」を組み合わせたモニターツアー、および灯台を観光資源として活用する可能性を考えるシンポジウムを行いました。

尾道の灯台群を海から眺め、瀬戸内海の歴史に思いをはせる
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モニターツアーではまず、灯台を起点とするクルージングルートの開発と実地調査を目的に、瀬戸内海の灯台を巡る「灯台クルーズ」を行いました。普段はサイクリストを多く乗せている観光船を貸し切り、尾道灯台、牛ノ浦灯台、大浜埼灯台、百貫島灯台の4灯台を海から見学。尾道市職員で学芸員の西井さんより、それぞれの灯台に関するエピソードや役割、文化財としての価値などをご説明いただきました。ガイドを通して、瀬戸内海は古来より西日本各地を海路で結ぶ交通の要所であり、地形の複雑や海流の激しさなどから交通整理が必要な場所であったこと。戦国時代、「日本最大の海賊」と呼ばれた村上海賊(村上水軍)が瀬戸内海の覇権を握っていた背景には、そんな地理的要素があったことなどを実感しました。

灯台をイメージしながら推理ゲームに挑戦
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3131/77920-3131-f61d9089501f3f6b9e2165b21d5e01f4-2048x676.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
クルーズ終了後、一行は尾道市内の「料亭旅館魚信」に移動し、参加者が役を演じながら事件を解決する推理ゲーム「マーダーミステリー」に挑戦。灯台クルーズから連続性のある体験ができるよう、島を舞台に船や灯台がストーリーに関わるシナリオを選定し、見学したばかりの灯台の模型(ペーパークラフト)を会場に設置して雰囲気を盛り上げました。直前に見てきた光景とシナリオがリンクしていたこともあり、参加者のほとんどがシナリオへの没入感を感じていた様子。4時間にも及ぶ開催となりましたが、「時間が足りない」「あっという間に終わった」との感想が聞かれました。


尾道灯台の利活用を考えるシンポジウム
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3131/77920-3131-f82f6435ba004aa0c556c44fde51b2a5-1024x576.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
マーダーミステリーに続き、地域事業者や学生、観光関係者などと共に灯台の利活用を考えるシンポジウムを同会場で実施しました。「海と灯台プロジェクト」の助成金を活用した他地域での灯台利活用事例を紹介したほか、都市プロデュースを手がける建築家・奥本卓也さんを講師に招き、尾道灯台群の観光資源としての可能性についてお話しいただきました。
参加者からは「尾道はサイクリストの聖地として多くの観光客が訪れるが、人と関わりを持たなくても1人で完結できてしまうアクティビティなので、地元の観光事業者やガイドが活躍する場がほとんどない。一方、灯台クルーズにはガイド、マーダーミステリーには進行役が必要で、観光客が人と関わりを持てる観光コンテンツになる」「尾道には滞在時間を要する観光コンテンツが少ないので、尾道の灯台群を軸としたここでしか味わえないコンテンツ制作に期待できるのでは」「マーダーミステリーのように観光閑散期の冬でも部屋の中でも体験できるコンテンツは魅力的」といった意見が聞かれました。


得られた知見と今後について
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3131/77920-3131-14a472c3da215edc784d32cf0c562bc6-1024x683.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
10代から40代までの参加者が年齢の垣根を越えて一緒に楽しむことができた今回のモニターツアーを通して、世代を超えられるコンテンツを灯台と掛け合わせることで、灯台利活用の可能性を広げていけるとの確信を得ることができました。一方で、継続的な実施に向けては、持続可能な運営を行うための収益化や、運営における人的リソースの確保が課題になることが分かりました。今回の取り組みを踏まえ、地域に残る観光コンテンツの創出に向け、引き続きさまざまな可能性を検討していきたいと考えています。

<イベント概要>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/77920/table/3131_1_61031a98165119f17a1df19456304a88.jpg ]


<団体概要>
団体名称:おのみち灯台てらすプロジェクト
活動内容:灯台を起点としたクルージングプランや新しいコンテンツの創出を目指して実地検証などを行い、地元の事業者と連携して持続的な事業の創出を図る。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/77920/3131/77920-3131-867a1524f3e6e0a7d4ddfef3af3a1b99-854x304.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



海と灯台プロジェクト
人と海は、時間的にも空間的な意味においても「灯台」を境に関わってきました。航路標識として、従来の船舶交通の安全を担うという重要な役割から広がりつつある灯台。その存在意義について考え、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していくプロジェクトです。海と灯台プロジェクトは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/

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