海と空、絶景の「みそぎの湯」で出雲神話を体感!身を清め、心を整える「お詣り支度」の温泉宿

2025年2月28日(金)8時0分 JBpress

文=のかたあきこ 写真=星野リゾート


身を清め、心を整える「お詣り支度」の温泉旅館

 島根半島のほぼ西端に位置する日御碕(ひのみさき)。界 出雲は、石造灯台としては日本一の高さ(63.30m)を誇る日御碕灯台を間近に望む地に立つ。吹き抜けで開放感があるロビーは、紺碧色の壁面に鉄のアートワークが施されている。テーマは「日本海に沈む夕日」。中世の「たたら製鉄」の伝統技法によって生み出される玉鋼(たまはがね)と鉄滓(てっさい)の素材を用いている。

 日御碕は夕日の名所で、パワースポットと親しまれる。宿から徒歩5分には「日沈宮(ひしずみのみや)」と呼ばれる下の宮で知られる日御碕神社があり、車で20分ほどには出雲大社がある。界 出雲は「灯台と水平線を望むお詣り支度の宿」を宿づくりのテーマにしている。

 大浴場には源泉掛け流しのぬる湯浴槽とあつ湯浴槽があり、交互に入浴することで血のめぐりがよくなり、体がほぐれる。海原を望む露天風呂には寝湯もあり、絶景を間近に眺めながら活力チャージができる。

 出雲ひのみさき温泉の泉質は、塩分濃度の高いナトリウムー塩化物強塩泉。塩のベールに包まれることで保温と保湿効果が高まる美肌の湯。宿では「海をも思わせる塩泉を清めの塩に見立て、神社に詣でる前の“みそぎの湯”としてご利用ください」と、参拝前の入浴を提案している。


海と空の絶景に身を委ね、神話の世界に思いを馳せる

 全39室が地域の伝統工芸で設えたご当地部屋「彩海の間」だ。見える景色で2タイプあり、日御碕灯台を眺める客室は、夕日のオレンジ色。出雲松島が広がる海側の客室では昇る朝日を眺められ、石州和紙の壁紙で朝焼けをイメージしている。

 夕食は石州和紙の障子で区切られた半個室の食事処で味わえる。季節の会席料理では出雲蕎麦やしじみなど地元の食材が登場。ワンランク上の特別会席「出雲の旬会席」の台の物には、神話から発想したという「牛フィレ肉の柏葉包み」を用意する。

 秋冬の「八雲立つ蟹会席(タグ付き活松葉蟹)」のメインは、蟹のほぐし身を灯台になぞらえた「松葉蟹の灯台盛り」。見た目も華やかな「松葉カニ湯引き刺し」ほか、カニのシーズンには独創的な蟹料理が味わえる。

温泉旅館「界」の楽しみといえば、毎夜開催する地域紹介の「ご当地楽(がく)」。界 出雲は伝統芸能「石見神楽(いわみかぐら)」が楽しめる。出雲大社の起源を描いた神話「国譲り」を、スタッフが華やかな衣装とダイナミックな舞で披露する。神話の世界に触れることで、古社参拝への思いが膨らむ。

 朝食は神饌(しんせん)をイメージした特別な神饌朝食が人気。神饌とは、地元の山海の珍味を神様に献上する食事だ。神様と同じものをいただき、体を内側から清めることで、より強いご縁が結ばれるという。身を清め、心を整える「お詣り支度」の温泉旅館から出雲の社寺参拝の旅へ出かけよう。

筆者:のかた あきこ

JBpress

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