【感染予防の知識】子供の嘔吐や下痢の処理の正しい方法

2023年12月13日(水)13時17分 PR TIMES

千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、子供の感染症胃腸炎についてのイラストレーションを、本日一般公開しました。細菌やウイルス、寄生虫を病原体にした感染症では、消化器官に炎症を起こすものがあります。特に子供では下痢や嘔吐を繰り返して、発熱とともに脱水症状になる場合が多くあります。ノロウイルスなどを原因とするものでは、嘔吐物や排泄物の処理においても、人から人へと感染することが知られています。昨今、小児の感染症が急増していますから注意が必要です。救急集中治療医の見地から、「おなかのかぜ」とも言われる感染性胃腸炎の対策方法を、親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。

[画像1: https://prtimes.jp/i/56624/147/resize/d56624-147-b0bf6263f098e22030cc-0.jpg ]

インフルエンザなどの感染症が広がっています。小児においても、夏頃から学級閉鎖が多発するニュースが見られました。湿度が低く乾燥した日々が続く中では、さらに感染症へ注意が必要です。感染症は呼吸器系のみならず、消化器系でも起こる病気があります。「おなかのかぜ」と言われる感染性胃腸炎は、嘔吐や下痢を繰り返します。発熱はもちろんのこと、水分摂取が難しくなり脱水症状となる傾向が強いことも特徴です。

予防は、手洗いとうがい、手指消毒、そして食品を十分に加熱することです。また気を付けるべき点は、嘔吐や排泄物も感染経路であることです。症状として現れる嘔吐物にはウイルスが潜んでいます。触れない、飛沫を吸い込まないために、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、ノロウイルスなどの除菌に有効な次亜塩素酸ナトリウム溶液の消毒液を用意して処理をしましょう。これは、オムツ交換時でも同様です。嘔吐した子供が触れたおもちゃなどを消毒することも忘れずにします。汚物、拭き取りに使用したペーパータオル、着用した手袋などは、二重にしたビニール袋で密閉して捨てます。

感染症胃腸炎は、誰でも起こり得ます。免疫力が低い子供や高齢者では重症化しやすいものです。頻繁な嘔吐や顔色が悪い、ぐったりとした様子が見受けられる時は、早期に医療機関で受診をしましょう。

◆テーマ
「知って感染を防ごう!子供の嘔吐、下痢の処理の仕方」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

市立ひらかた病院 小児科部長
谷口昌志

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
横山達郎(麻酔科/集中治療科専門医)

◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000671.html

◆感染性胃腸炎とは、原因とは
今回の解説は、感染性胃腸炎の中の多くを占めるウイルス性に関するものです
感染性胃腸炎の病原体は、細菌、ウイルス、寄生虫などがあり、一般的に知られているのが、ノロウイルス、ロタウイルスなどです
感染性胃腸炎は、人から人へ感染を起こして流行し「おなかのかぜ」と知られています

◆感染経路
感染者の嘔吐物、便を触った手や、手で触れたものを介して口に入り感染

嘔吐物の飛沫から感染

汚染された食品や水から感染



◆消毒液の作り方・用意するもの
手袋、マスク、エプロン(すべて使い捨て)、拭き取るための新聞紙、ペーパータオル、ビニール袋、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)

薄めた塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム):汚れた床、トイレに使用する濃度
ペットボトルの水(500ml)にペットボトルのキャップ2杯の塩素系漂白剤
※嘔吐物、排泄物の処理には約0.1%濃度の希釈液を使用します


★消毒液は、目に入ったり、皮膚に付着したり、吸い込みがないように気を付けましょう

◆処理方法
使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用する

嘔吐物、便を新聞紙やペーパータオルなどで取り除き、ビニール袋に入れます
※感染を広げるリスクがあるので、塵取りで取り除かない

拭き取った部分にペーパータオルなどを被せ、薄めた塩素系漂白剤をかけた後に再び拭き取る

手袋、マスク、エプロン、取り除いた嘔吐物等を二重のビニール袋に入れて捨てる
※換気をして、汚物を乾燥する前に速やかに処理しましょう
※処理後は手洗いを


ウイルスが付着した手でおもちゃに触れ、そのおもちゃを介して感染することがあるため、おもちゃの消毒も重要

◆アルコール消毒は有効?
通常のアルコール消毒ではノロウイルスなどの除菌ができないといわれています
有効なのは、次亜塩素酸ナトリウムです

◆感染対策
・トイレの後、オムツ交換の後、調理の前、食事の前にしっかり手洗い
・食品の十分な加熱

◆注意したい人
感染性胃腸炎は、誰でも起こり、免疫力が低い高齢者、子供では重症化しやすいです
嘔吐や下痢による脱水症状から、命に関わることもあるため水分補給が何より大切です

◆こんな時は、早めに受診を
嘔吐の回数が多い、水分摂取ができない、おしっこの回数が減っている、顔色が悪いとき、元気がなくぐったりしている時には早めに受診することをおすすめします

◆参考資料
日本医師会
https://www.med.or.jp/clinic/sick_outo.html
東京都感染症情報センター
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/gastro/index.html
国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/452-intestinal-intro.html

◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。


<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。

[画像2: https://prtimes.jp/i/56624/147/resize/d56624-147-81ba948f1434721f417f-1.png ]


【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)

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