【国立科学博物館】国立科学博物館主催 第40回 植物画コンクール入選作品決定

2023年12月21日(木)17時47分 PR TIMES

 国立科学博物館(館長:篠田 謙一)では、毎年、植物への理解を図る学習支援事業の一つとして、植物画コンクールを実施しております。


 令和5年度は第40回を迎え、全国から957点の応募があり審査の結果、このたび文部科学大臣賞2点を含む66点の受賞作品を決定しました。
 入選作品展を筑波実験植物園にて令和6年1月27日(土)から2月12日(月・祝)、上野本館にて令和6年7月2日(火)から7月21日(日)、附属自然教育園にて9月下旬から11月上旬の間に行う予定です。
国立科学博物館主催第40回植物画コンクール概要

【主  催】独立行政法人国立科学博物館(館長 篠田 謙一)
【後  援】全国科学博物館協議会
【趣  旨】植物画を描くことによって植物のすがたを正しく観察し、植物をより深く理解するとともに植物に対する愛情を深め、人と植物のつながりにも高い関心を持っていただくことを目的とする。
【募集部門】「小学生の部」 「中学生・高校生の部」 の2部門
※第40回(令和5年度)から一般の部を廃止し、上記2部門のみでの募集といたしました。
【作品規格】一人1点、未発表のオリジナル作品、用紙のサイズはB4判、または八ツ切
厚さ5ミリ以内、画材は自由。
【受付期間】令和5年9月1日(金)〜令和5年10月31日(火)
【応募総数】小学生の部279点、中学生・高校生の部678点 合計957点
【審  査】審査員が、植物学・美術・教育の立場から、観察の注意深さ、表現の正確さ、芸術的な美しさなどを基準として、令和5年11月14日(火)に国立科学博物館筑波研究施設総合研究棟会議室において審査を行った。
【審 査 員】
石川美枝子  植物画家
遠藤 一支  土浦市立土浦第二中学校教諭
西野 範夫  元上越教育大学学校教育学部教授
邑田  仁  東京大学名誉教授
細矢  剛  国立科学博物館筑波実験植物園長
田中 伸幸  国立科学博物館植物研究部陸上植物研究グループ長
審査員講評

■小学生の部
〔総評〕
これまでよりも、取り上げる植物の種類や表現方法の幅に広がりが出てきた。入選作品にもこうした多様性が反映されている。また描いた植物の形や色への共感が伝わる作品が多く見られたが、この傾向がさらに伸びていくことが期待される。

〔小学生の部 文部科学大臣賞〕「スイカ」 山本 一子(愛知県)

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/698/47048-698-2a39ebf5f74c38b1989903d723a81b62-477x365.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「スイカ」


出品者が感じたスイカのおもしろさを率直に表現した描き方がすばらしい。果実表面の模様や光の当たり方がしっかり表現されているとともに、ダイナミックな果実の切り口もユニークで、楽しい作品となった。



〔小学生の部 国立科学博物館長賞〕「ジャガイモ‘キタアカリ’」 岡林 圭花(北海道)

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/698/47048-698-113ff44046c76afe6649e143a579b691-385x543.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「ジャガイモ‘キタアカリ’」


葉の柔らかさ、花の着いた枝の陰影などたいへん美しく、また卓越した表現であることが評価された。また2つの枝の配置など構図も個性的で、とらわれのない表現が強く印象に残る作品である。




〔小学生の部 筑波実験植物園長賞〕「ナス」 亀迫 柚希(東京都)

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/698/47048-698-620e9d5547a50fac4c3f1bebcc941a92-373x523.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「ナス」


観察した花のクローズアップ、果実の断面、葉脈、根など、植物のさまざまな部分が、すべてしっかりとていねいに描かれていた。果実表面の光沢の表現や画面を使い切った構図も、高く評価された。



■中学生・高校生の部
〔総評〕
出品者の感性をストレートに表現したと感じられる作品が多く見られた。その結果、植物画のステレオタイプから脱却した、これまでと違った表現が目立った。将来は、植物の持つデザイン性に焦点を当てた作品への評価も検討に値するであろう。

〔中学生・高校生の部 文部科学大臣賞〕「ヒャクニチソウ」 大田 慎(石川県)

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/698/47048-698-1ac42f3fd9e8c653ebbdc060d8a0bc2f-355x495.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「ヒャクニチソウ」


植物画の標準的な描き方から脱却した表現で、ヒャクニチソウの美しい瞬間をみごとに捉えている。葉のグラデーション、頭状花序の縦断面などに、観察したことを自らの感性で表現する意欲を感じることができる。



〔中学生・高校生の部 国立科学博物館長賞〕「ヒオウギアヤメ」 庄司 桃椛(北海道)

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/698/47048-698-747aee6991027761c9d9c0de02b8cf74-357x516.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「ヒオウギアヤメ」


多くの応募作品の中でも花の表現がずばぬけてすぐれており、作者の感動がひしひしと伝わった。植物体の輪郭の扱いなどユニークで、友禅の着物で見られるようなデザイン性を感じることができた。



〔中学生・高校生の部 筑波実験植物園長賞〕「コヤスノキ」 松尾 美桜(兵庫県)

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47048/698/47048-698-14bba63f9be33b8ca9cc1fed9e919a43-365x516.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「コヤスノキ」


科学的植物画の王道とも言える構成で、植物体の各部分が緻密に、またいきいきと描かれた、よくまとまった作品である。応募者の暮らす地域の絶滅のおそれのある種を画材に取り上げたことも注目に値する。



【入選作品数】

[表: https://prtimes.jp/data/corp/47048/table/698_1_1b0b38546b95ba2ba7a83e6c710c975c.jpg ]
総合計 66点特別奨励賞(学校表彰):2校
聖徳学園小学校(東京都)
西武学園文理小学校(埼玉県)第40回植物画コンクール入選作品展
日時:令和6年1月27日(土)〜2月12日(月・祝)
会場:国立科学博物館筑波実験植物園 茨城県つくば市天久保4-1-1日時:令和6年7月2日(火)〜7月21日(日)
会場:国立科学博物館 上野本館 東京都台東区上野公園7-20日時:令和6年9月下旬〜11月上旬予定
会場:国立科学博物館附属自然教育園 東京都港区白金台5-21-5

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