萩原利久、早見あかりが語る“夫婦の心得”に「深い…」と感嘆『めぐる未来』夫婦役対談

2024年2月1日(木)12時0分 マイナビニュース

●萩原利久、朝は早見あかりにエネルギーもらう
俳優の萩原利久が主演を、女優の早見あかりがヒロインを務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『めぐる未来』(毎週木曜23:59〜)が現在放送中だ。辻やもり氏によるコミックを実写化する今作は、“過去に戻る病”を抱える襷未来(萩原)が、結婚記念日に謎の死を遂げた妻・めぐる(早見)の死の真相に迫っていく考察型タイムリープサスペンス。きょう1日放送の第3話では、めぐるを失い、さらに過去へと戻れなくなったことに絶望する未来は虚無感に苛まれる。めぐるの葬儀会場で、日南(香音)から「あんたのせいでめぐるんは不幸になったんじゃないの?」と怒りをぶつけられるが、そこへ未来の母・育子(佐伯日菜子)がやってきて……というストーリーが描かれる。
今回は初共演で夫婦役を演じている2人に、今作の見どころや、互いの印象についてインタビュー。ドラマのテーマにかけ、「夫婦にとって大事だと思うこと」、「10年後の未来予想図」についても話を聞いた。
○未来はトップレベルの振り幅持つ役
——今作の主人公・未来と、その妻のめぐるを演じていて楽しいところや難しいところをそれぞれ教えてください。
萩原:このドラマで一番のキーになるのが「タイムリープ」で、演じていると頭の中がぐちゃぐちゃになるんです。タイムリープで同じ地点に戻るので、一度見たことある景色の中で、「このときはこんなことをした、でもあのときは……」って瞬間的にいろいろなことを考えなくちゃいけなくて、そこは楽しい部分でもありますし、苦戦している部分でもあります。
——未来は、「感情の起伏が激しくなると、過去に戻ってしまう」という病を抱えていますが、その点での苦労もありますか。
萩原:感情に波がない状態を保って演じる役ですが、タイムリープするときには感情が一気にたかぶるので、1つの役の振り幅としてはトップレベルだと感じます。
○めぐるを演じるには大きなパワーが必要
——早見さんは太陽のように明るいめぐるを演じますが、どんなキャラクターでしょうか。
早見:めぐるは未来くんとは正反対で、感情をすべて表に出すキャラクター。私自身、感情が表に出やすいタイプなので、そこは演じやすいです。普通の人だったらトラブルになってしまいそうなことも、「めぐるだから許されるよね」と思わせる女性なので、そんな説得力のある明るさを作るためには大きなパワーやエネルギーが必要で。何をやっても嫌われないという、ある種、特殊な能力を持っためぐるの魅力がうまく伝わればいいなと思って演じています。
——早見さんに明るいイメージを持っている方が多いと思うのですが、それをさらに超えていくパワーがめぐるにはあるんですね。
早見:私もエネルギッシュなほうだと思うんですけど、めぐるには、私の人生で使ったことのないくらいの大きなエネルギーを感じます。あとは話す量が多いので、台詞を覚えるのが大変だなと。
——台本を見ると、2人のシーンではめぐるが5行、未来が1行というバランスのシーンもありました。
早見:ほぼ、そうですね! 未来くんはモノローグがあったりするけど、めぐるはとにかくすごい量です。
萩原:早見さんのその苦労、感じてます!
○萩原利久、朝は早見あかりにエネルギーもらう
——そんな早見さんの第一印象を「明るくて気さく」と仰っていた萩原さんですが、今もその印象は変わらないですか。
萩原:早見さんはすごく明るい方です。めぐるとリンクする瞬間があって、2人の明るさにはギャップがあまりないというか。僕が極端に朝に弱いので、朝の撮影で早見さんと一緒になると、エネルギーをいただきながら一日が始まっていく感じです。
早見:「起きてる!? 起きてる!?」って声をかけるところから始まりますね。
——早見さんは朝から元気に声を出せるくらいのテンションまで自分を持っていけるんですか。
早見:人間なので、いける日もあればいけない日もあるんですけど。
萩原:いけない日は見たことない気がします。
早見:頑張って持っていこうとしてはいますね。2人で寝てたら終わるんで!(笑)撮影が始まった頃に「朝派か夜派か?」という話題になったのですが、萩原さんが「もう、断っ然、夜派です! 朝は無理です!」と言っていて。そんなに力強く言う? と思ったんですけど、今や私から見ても断言できるレベルで萩原さんは“夜派”です。
●2人が考える「夫婦にとって大事なこと」
○早見あかり、萩原利久の印象は「元気な子ども」
——早見さんは萩原さんのことを「寡黙なイメージを勝手に持っていたけど、監督はじめ皆さんから『そういう子じゃないよ、実は明るいしボケたがりだよ』と聞いた」と仰ってましたが、今はいかがでしょうか。
早見:びっくりするぐらい想像と違いました。本当に子供です。元気な子供です。
萩原:そんなことないです!(笑)
——どんなところが。
早見:バスケが大好きなんですけど、試合の結果で明らかにテンションが変わるんです。元気がないときに「どうしたの?」と聞いたら、「負けたんですよ……」と。あとは、ボケたがりですね。いつもボケています。
萩原:いやいや、そんなそんな!
早見:私がツッコミ体質なので、いいバランスではあると思います。
萩原:監督もボケたがりだから。ダブルボケを全部回収してくれて、トリオみたいになってます。
——どんなボケをされるんですか。
萩原:思い出してわざわざ話すようなレベルのボケじゃないんです(笑)。
早見:寒空の下で言ったボケが自分的に面白くなかったみたいで、「寒いから面白いことも言えなくなってきた」って言われたことだけ、めっちゃ覚えてます!
萩原:何にも考えずに言っているので、こうやって改めて振り返ると恥ずかしくてしょうがないです。
○萩原利久は「ついていきたい」と思わせてくれる座長
——早見さんから見て、そんな萩原さんの“座長ぶり”はいかがでしょうか。
萩原:特に話すこと、ないでしょ!(笑)
早見:この元気で皆を巻き込んでいくところが素敵ですね。空気を作ってくれているのか、ただそこにいてくれるだけで場が明るくなるのかは分からないですが、重いストーリーを演じているとどうしても空気がどんよりしていくじゃないですか。そんなときに明るく盛り上げてくれます。未来という役は、理解していないといけないことが多すぎて大変だと思いますが、監督と話し合いをしながら取り組んでいるのを見ると、その熱量の高さに「ついていきたい」と思わせてくれる座長だなと感じます。
萩原:うわぁ……! すごく美化して言っていただきました!(思わず拍手)
早見:感謝して!(笑)
萩原:借り? 貸し?……どっちか分からないけど!
——逆に萩原さんが、早見さんが現場にいてくれてよかったと感じることを教えてください。
萩原:めぐるのような明るさを持ち合わせている方なので、早見さんがいる日といない日で現場の温度が3度ぐらい違うと思います。それぐらい人を和ませる力があります。重いシーンが多い作品なので、皆が考え込みすぎると張り詰めた空気になりかねないところを、早見さんが明るく話してくれるだけでいい意味でふっと緩むんですよね。リラックスした雰囲気にしていただけて、僕は非常に救われています。特に午前中は!
○2人が考える「夫婦にとって大事なこと」
——(笑)。第1話では、めぐるが未来に「焦らず2人で話し合って、納得し合える道を探せばいい」と、夫婦にとって大事なことを語る場面がありますが、萩原さんは想像で、早見さんは実際に日々実践されていることで、「夫婦にとって大事なこと」はなんだと思いますか。
萩原:いや、僕も知りたいです。……なんですかね? なんだろう?
早見:考えろ考えろー!
萩原:なんだろう、分からない。想像ですけど、「正直に話したい」と思います。小さなことであっても、夫婦間ではすべてにおいて正直に話したいし、接したいです。……あまり想像がつかなかったです、難しいですね。
——「正直に話したい」、早見さんとしてはいかがですか?
早見:嘘をつかないことは大事だと思います。でも私が大事にしてるのは、「諦めること」ですね。
萩原:はぁ……! すごい。
早見:いい意味で、ですけど。赤の他人同士が家族になるって、血も繋がってないし、育った環境も違うし、価値観も違うし。すり合わせることは大事だけど、絶対に譲れない部分がお互いにあって、そこを曲げさせようとするととんでもないことが起きるので。いい意味でちょっと諦めて、お互いに寄り添うことが大事かなと思っています。
萩原:素晴らしい! 深いですね……。僕の部分、全部切ってほしいです(笑)。
●互いに10年後を予想「もっと元気に」「厚みのある男に」
○互いの10年後の未来予想図
——素晴らしいお言葉ありがとうございます。では、タイトルの“未来”にかけて、10年後、相手がこんな人になっていそうだという、未来予想図を教えてください。
萩原:もっとパワフルになってそう。今よりももっと元気になってそうな気がします。
早見:これ以上? 迷惑じゃない?(笑)萩原さんは、30代を迎えて、厚みのある男になるんじゃないでしょうか。
萩原:厚みですか? 本当に思ってます?
早見:思ってる思ってる! これからの10年で、いろいろなことを経験すると思うんです。今もたくさんお仕事をされていて、もしかしたら波に飲まれながらやっている部分もあるかもしれないけど、その経験を活かして、もっとかっこいい男になっていくんじゃないかな。
萩原:本当ですか? 自分で自分の10年後を予想すると、何も変わってないんじゃないかって思うんです。今も、10年前とあまり変わっていない気がして。
早見:そこは変わっとけ!(笑)今もすごく素敵ですが、さらに厚みのある人になっていてほしいです。
萩原:厚み、持ちます!
——早見さんは「今よりもっと元気になってそう」と予想されていましたが。
早見:自分も疲れちゃうし、まわりも疲れさせちゃうので、これ以上パワフルにはならなくていいかな。
萩原:自分としては、どうなっていたいですか?
早見:若い頃はもっと尖っていて、冷たい人間だったんです。でも、大分優しい人間になれたので、もっと人に優しくなっていたいです。
萩原:……冷たい人間だったんですか!? 想像できないです。
早見:小学校の頃の友達に久々に会うと、「本当に丸くなったよね」って言われるぐらい、人に興味のない冷たい人間だったみたいです。
萩原:でも、僕も言われます。「昔は賢かったよね」って。
——それはちょっと方向性が違うような(笑)。
早見:冷たい人間が優しくなるのと、賢い人間が賢くなくなったって言われるのは違うよ(笑)。
○『めぐる未来』3話から新展開
——では最後に、先週放送された2話は、めぐるが刺されて、未来が数分前にしか戻れず、「もう、救うことはできないってことかよ」という展開で幕を閉じましたが、3話の見どころをお願いします。
萩原:2話のラストで過去に戻れないシチュエーションになって、これまでとは違うフェーズに入っていきます。どこまで話していいのか分からないですけど、とにかくぐっと展開が変わるので、見逃さず隅々まで見ていただきたいです。
早見:1話、2話で、「タイムリープサスペンス」とはどういうことなのか、そしてめぐると一緒に働く人たちが皆怪しく見えるという説明ができたので、これまでのことを踏まえた上で今後どうなっていくのか、考察して楽しんでもらえたらと思います。
萩原:すみません、何も具体的なことを言えなくて。でも、登場人物がしっかりと頭に入っていると、よりいろいろなことが見えてくるのかなと。
早見:話せないことが多すぎるからこそ、復習して、情報を整理した上で見てもらえたら。ドラマ化するにあたってより膨らませている部分もあるので、原作ファンの方も、どう違うのかチェックしていただけたらうれしいです。
■萩原利久
1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。2008年デビュー。2016年に『イノセント15』で映画初主演を果たす。ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19年)、『美しい彼』(21年〜)などで注目を浴び、若手の実力派俳優として活躍中。近年の映画出演作に『おとななじみ』、『キングダム 運命の炎』、『ミステリと言う勿れ』(23年)、ドラマ出演作に『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(22年)、『月読くんの禁断お夜食』、『真夏のシンデレラ』、『たとえあなたを忘れても』(23年)など。
■早見あかり
1995年3月17日生まれ、東京都出身。2014年、NHK連続テレビ小説『マッサン』に出演。同年、映画『百瀬、こっちを向いて。』にて長編初主演を務める。近年の主な映画出演作に『シン・ウルトラマン』(22年)、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』、『ミンナのウタ』(23年)、ドラマ出演作に『ハマる男に蹴りたい女』、『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』、『風間公親-教場0-』、『王様に捧ぐ薬指』、『転職の魔王様』、『何曜日に生まれたの』(23年)など。公開待機作に映画『あんのこと』(6月7日公開予定)がある。

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