マユリカ、3歳からの幼なじみ! 相方への思い語る「不変の存在」「いまだに実態がつかめない」
2025年2月1日(土)5時5分 マイナビニュース
●『うなげろりん!!』みたいな話をしてケラケラ笑っていた大阪時代
『M-1グランプリ2024』で敗者復活戦を勝ち抜き、2年連続2回目のファイナリストとなったお笑いコンビ・マユリカ。2021年7月より配信しているラジオ関西Podcast『マユリカのうなげろりん!!』が大人気で、3歳からの幼なじみである阪本と中谷によるキモいけどクセになるトークが注目を集めている。2月16日に東京・有楽町よみうりホールで3回目となる番組イベント「マユリカのうなげろりん!! presents『部屋と捨て猫とさゆり〜赤いランプが光ったら警備員出動の合図やからねぇ〜』」を開催する2人にインタビューし、コンビとしての関係性の変化やお互いへの思いなどを聞いた。
——『うなげろりん!!』のフリートークは、幼なじみだからこそできているという部分が大きいと感じていますか?
阪本:30分フリートークってあんまりないですよね。だいたい最初10分だけオープニングトークをして、リスナーさんからのお便りを読んだり、コーナーがあったりするのが普通だと思うので、あんまりほかにないことをやっているのかもしれません。
中谷:大人になってから組んだコンビだと、エピソードを聞かすというのが多くなりがちだと思うので、そういう意味では特殊かもしれないですね。
——コンビ結成から約14年経ちますが、お二人の関係性に変化はありますか?
中谷:大阪の時は家も近所でしたが、東京に来て物理的に距離が離れてしまって、昔は仕事がない時とか暇やから2人で散歩したりしていたんですけど、そういうのはなくなってきています。
阪本:大阪にいてまだ自分たちの時間もめっちゃあるという時に、2人でネタ合わせと称して集まって、『うなげろりん!!』みたいな話をしてケラケラ笑って、ネタしないで帰るというのを、ほぼ毎日やっていたんですけど、忙しくなるにつれてそういう時間はなくなりましたね。ラジオ以外であんなにしゃべり込むというのは減っています。
——今は『うなげろりん!!』がお二人でじっくり話せる大切な場に?
阪本:時間があった時の方がのびのびしていたんですけどね。あと、大阪の楽屋は、中谷が全裸なるみたいなノリでしたが、東京はそういう感じではないなと。
中谷:全裸にはなるけど、大っぴらには。阪本から「先輩の楽屋の机の下に全裸で隠れていて」と言われて、「なんでやねん!」って言いながらやるとか、東京ではそんな遊びを2人でやっています(笑)
——お仕事以外でも一緒に人を楽しませているんですね。
阪本:楽しませようというわけではなく、自分が楽しいだけです。
——大阪時代のように2人で話す時間がもう少しあるといいなという思いもありますか?
阪本:それが増えたからどうなるかはわからないですけど、とにかくあの頃は元気だったなと。何かしたいという思いが全部ラジオに向いていて、ウキウキした気持ちがずっとあったので。
中谷:有り余っていましたね。ありがたいとことに今は仕事に追われている感じで。
——有り余っていたという当時は、「もっとこうなりたい」という欲がたくさんあったのでしょうか。
阪本:欲は昔からなかったです。ただ遊んでいたというだけで。ラジオの存続がかかっていたビキニ写真集ですら、あんまり深く考えてないぐらい、いい意味で遊び感覚でやっていました。
——純粋に「楽しい」という気持ちがお二人の原動力に?
阪本:そうですね。
中谷:(阪本から)芸人に誘われた時も深く考えてなくて、僕はミーハーなので、「楽しそう」「テレビに出られるかもしれない」という気持ちで。生活ができないと困りますけど、こうなりたいとか何も考えてなくて、たまたまなんとかなったという感じです。
●『M-1』2年連続決勝進出 2024年は「すごく充実した1年でした」
——昨年の『M-1グランプリ』では敗者復活戦を制して2年連続で決勝に進出。さらに注目度が上がったと思いますが、昨年はお二人にとってどんな年になりましたか?
中谷:結果的に『M-1』も2年連続で決勝に行かせてもらいましたし、かなりいろんなところに出させてもらって、すごく充実した1年でした。
阪本:2023年に東京に来て、東京に住んでいるけど東京での仕事に慣れ切ってないという中で、朝から晩までいろいろやらせてもらって、ようやくちょっとずつ慣れてきました。
——敗者復活戦からの決勝はいかがでしたか?
中谷:決勝に関わるとはあんまり思ってなかったので、体と頭が追いつかず、あっという間に終わりました。無理やと思っていたというより、確率として低いと思っていたので。
阪本:全く一緒です。もしかしたら決勝に行くかもなんて、あんまり思ってなかったので、「えー!?」という感じでした。
——今年以降、敗者復活から勝ち上がる人たちに、心得をアドバイスするなら?
中谷:つかめたものは何もないです。
阪本:逆に教えてほしいぐらいです。敗者復活で自信のあるネタを当てて、本戦1発目に敗者復活でやったネタをもう1回やるのか……絶対変えたほうがいいという人もいるし、変えんでええという人もいるし、難しいなと。敗者復活からではなく決勝に行けるのがいいなと思いました。
——今年の抱負もお聞かせください。
中谷:相方が去年結婚したので、それにちょっとでも追いつけたら。差を縮めたいです。仕事では、海外ロケはまだやったことがないので、そういうのもいつかできたらいいなというぐらいです。
阪本:今年は地に足をつけてやっていけたら。去年はまだテレビとか一個一個に集中しきれてなかったんですけど、慣れてきたので、いい力の入れ方でできたらいいなと思います。あと、まだ何組か憧れていて会えてない人がいるので、さまぁ〜ずさんとかバナナマンさんとか、憧れの方と一緒に仕事ができたらうれしいです。
——ご結婚された阪本さんに追いつきたいという中谷さんへ、阪本さんからアドバイスをお願いします。
阪本:コイツはまだ女性と飲みに行くとかすらできてないので、まずは彼女を作らないと。そろそろこっちもそういう話が聞きたいんですけどね。コイツが恋愛うまくいってない時ってめっちゃ楽しんですよ。「昨日あれからどうなったん?」って聞いたら、長文のLINEが来て「泣きながら電話した」とか「結局許してもらえた」とか。そういうのを聞くのが楽しみでしたが、もう7年前なので、そろそろ新しいドラマを始めてほしいです。
中谷:頑張ります(笑)
——中谷さんにとって阪本さんは良き相談相手でもあるんですね。
阪本:「俺悪くないよな」と言ってきた時に、たぶんコイツが悪いんですけど、「悪くないと思う。ここで謝ったらよくないんちゃう!?」って間違ったほうにたきつけてみたり(笑)
中谷:正しいほうで頼むよー!
●中谷の変人ぶりに阪本驚き「人型のバケモンというか……」
——幼なじみであり相方というお二人ですが、お互いがどんな存在か改めてお聞かせください。
中谷:もう人生のほとんど、この先もずっといるんだろうなという不変の存在。いなかったことがないので、いないということは考えにくいです。
阪本:いまだに実態がつかめない。しゃべっていても、めっちゃ変やなって思うことがあって、人型のバケモンというか……。
中谷:言いすぎやろ(笑)
——長く一緒にいても、いまだに理解できないところがあるんですね。
阪本:今コンビを組んでいたら中谷をボケにしていたかもしれないですね。ボケが向いているというか、こんなヤツにツッコミをやらせたらあかんやろうって。誰よりも常識がないので。
——コンビを組んだ時に想定していた形とは違う感じに?
阪本:思っていた形ではないです。地元の時は騙されていたというか、ここまでの核を見られてなくて。当時は常識人の枠組みのところにいて、ツッコミっぽいなと思っていました。
——中谷さんの本質を知って、今後のネタが変わってくる可能性も?
阪本:漫才が変わるかどうかはわからないですけど。でも、『うなげろりん!!』を聞いている人からしたら、誰がツッコミやってるんだろうと思うと思います。変すぎて。
——『うなげろりん!!』でのトークで、中谷さんに関してぶっ飛んでいるなと思ったエピソードがありましたら教えてください。
阪本:本当に何でもするので、どこまでもプライドがないというか。でも、「学力テスト」の時だけプライドを出してきたり、わけがわからないです。
——逆に中谷さんが、阪本さんの意外な一面に驚いたことは?
中谷:結婚を『うなげろりん!!』で俺に初めて言うんやと。普通にさらっとどこかで報告があるのかなと思っていたので、そういうタイプなんやというのは一番びっくりしました。
——阪本さんとしては、番組で言って中谷さんを驚かそうという思いで?
阪本:そうですね。報告するのはラジオかなと思っていて、本人にも言ってないほうがいいと思ったので。
——中谷さんもゴールインの際はこの番組で発表を?
中谷:その時になってみないとわからないですけど、まずはそうなれるように頑張りたいです!
■マユリカ
阪本(1990年1月7日生まれ)と中谷(1989年10月23日生まれ)によるお笑いコンビ。ともに兵庫県出身で3歳からの幼なじみ。2011年にコンビ結成。2023年4月に拠点を大阪から東京に移した。『M-1グランプリ』では2023年と2024年の2年連続で決勝に進出。