舞台「千と千尋の神隠し」 英国の演劇賞で「最優秀新作演劇賞」受賞 橋本環奈、上白石萌音ら主演
2025年2月10日(月)13時24分 スポーツニッポン
英国老舗の演劇賞「WhatsOnStageAwards」の授賞式が9日(日本時間10日)にロンドンで行われ、宮崎駿監督の人気アニメ映画を原作とした舞台「千と千尋の神隠し」(製作・東宝、協力・スタジオジブリ、共同製作・PWプロダクションズ)が「AwardforBESTNEWPLAY(最優秀新作演劇賞)」を受賞した。
「WhatsOnStageAwards」はロンドンの演劇ファン参加型の歴史ある演劇賞で今年が25年目の開催。授賞式には、翻案・演出のジョン・ケアード氏、プロデューサーの尾木晴佳氏(東宝)、共同プロデューサーのイアン・ギリー氏(PWプロダクションズ)が壇上へ上がり、トロフィーを授与された。
ステージ上でケアード氏は、妻で共同翻案の今井麻緒子氏や仲間に感謝を述べ、「日本とイギリスのコラボレーションにより、作品を作れて嬉しいです。イーストエンド(世界の極東)から、(ロンドンの)ウェストエンドへ作品を持ってくるのは大変な苦労がありました。ただ、すべてにおける、本当のマジシャンはスタジオジブリの宮﨑駿さんです。彼の素晴らしい映画は、私たち全員に多大なるインスピレーションを与えてくれました」と述べると、会場全体から大きな拍手が沸き起こった。最後に、日本語で「駿さん、本当に有難うございます」と締めくくった。
舞台「千と千尋の神隠し」は22年、東京・帝国劇場などで橋本環奈と上白石萌音が主演し初演された。昨年4月からロンドンの劇場「ロンドン・コロシアム」で上演されて30万人を動員。主演の千尋役は、橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が務めた。今年7、8月に中国・上海で上演を予定している。